保険料が割安な「団体保険」は、会社に制度があればお得ですが、募集時期が決まっていて、いつでも入れるわけではない場合があります。「安い」ということ以外に、一体どんなメリットがあるのでしょうか。
会社がまとめて加入するため個人で入るより割安になる
団体保険は、保険会社と「団体契約」を結んでいる会社の社員と、その家族が加入できる保険です。加入したい人を会社が募集して手続きを行います。魅力は、個人で契約する場合と比べ、保険料が割引になることです。
似たような言葉で「団体扱い」がありますが、こちらは保険料の支払い方法の一つで、団体保険とは違います。
契約者が企業などの団体に所属していて、給与の支払を受けている場合、給与から天引きされた保険料が会社からまとめて保険会社に支払われる方法です。
団体保険の4つのメリット 「配当金」が出ることも
団体保険には次の4つのメリットがあります。
(1) 保険料の割引がある
(2) 給与天引きで支払いができる
(3) 配当金が分配されることがある(契約内容による)
(4) 加入しやすい
個人で加入する保険に比べ割安な保険料で加入できることが、1つめのメリット。40%以上の割引率が設定されている会社もあり、個人保険と比べ年間の保険料が6,480円もお得になるケースもあるようです。
契約内容によっては配当金の分配があり、保険料の支払いが給与天引きのため、口座の残高不足により引落しできないという心配がないメリットも。
また会社で簡単な手続きをするだけで加入できるという点も、加入手続きのために保険代理店などに出向くことや多くの提案から選ぶのを面倒に感じる人にとっては、メリットと言えるでしょう。
団体保険の3つのデメリット 「種類が少ない」など
逆にデメリットもあります。たとえば次の3つが挙げられます。
・退職後に保障が継続できない
・途中解約しにくい
・保険種類の選択肢が少ない
団体保険は福利厚生の一環で導入されていることが多いため、退職すると継続加入できません。
団体保険は安く加入しやすい保険のため、退職後に別の保険に加入したいと思っても、病歴によって保険に入れない、年齢制限によって保険料が高くなるなどの可能性がある点にも注意が必要です。在職中から団体保険だけでなく、他の保険も加入(検討)しておくとよいかもしれません。
また団体保険には、加入人数がギリギリの場合は途中解約しにくいケースもあります。人数要件(最低加入人数)があるためです。加入できる保険の種類も決まっているので、必要な保障をすべてカバーできないこともあります。
メリット・デメリットを押さえて団体保険を上手く利用しよう
団体保険に加入したい人は、まずは勤務先に取扱いがあるか、人事や労務の担当部署に確認しましょう。
保険料の割引などのメリットがある一方、退職後に保障がなくなってしまうデメリットもあるので、これらを理解した上で、上手く利用しましょう。
文・井手本亜希(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・ガソリン以外も!ウクライナ情勢「値上げ」されるモノ3選
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・これが「老後破産」の前兆!知っておくべき「NG行為」
・SBI証券と楽天証券どちらで開設する?徹底比較(外部サイト)
・貯金1000万円ためる人が「絶対にやらない」4つのこと