バブルの象徴「シーマ」が生産終了、2021-22年に生産終了のクルマ5選

2022/06/10 19:00

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日産自動車 <7201> は、1988年に発売したセダン「シーマ」の生産を2022年夏に終了することを明らかにした。バブル期の高級車ブームをけん引したが、最近はSUV人気などの影響を受け、2021年の販売台数は100台を下回っていたという。 かつて人気を博したものの、2021~2022年をもって生産終了が発

日産自動車 <7201> は、1988年に発売したセダン「シーマ」の生産を2022年夏に終了することを明らかにした。バブル期の高級車ブームをけん引したが、最近はSUV人気などの影響を受け、2021年の販売台数は100台を下回っていたという。

かつて人気を博したものの、2021~2022年をもって生産終了が発表された車種を見ていこう。

日産「フーガ」「スカイライン(HV)」 シーマとともに今夏に生産終了へ

シーマと同じエンジンを載せたセダン「フーガ」も、2022年夏を目途に生産を終了する。2021年秋に車の騒音規制が強化され、日産は規制に対応できないと判断したという。

セダン「スカイライン」については、ガソリン車の生産は続けるが、ハイブリッド車(HV)は夏に生産を終了するという。需要が拡大する電気自動車(EV)に力を入れる考えだ。

トヨタ「エスクァイア」 2021年末に生産終了 兄弟車と比べて売上が低迷?

トヨタ自動車 <7203> は、5ナンバーミニバン「エスクァイア」の生産を2021年12月に終了した。高級志向のエスクァイアは、スポーティな「ヴォクシー」と、力強く堂々とした見た目の「ノア」の兄弟車として2014年に発売された。

発売後の販売は好調だったが、車の見た目や価格帯などに応じて販売店を分ける「チャネル別販売制度」が2020年5月に廃止。あらゆる車種がどこの販売店でも購入できるようになったことで、ヴォクシーやノアと比べるとエスクァイアの売上が低迷したとされる。

ホンダ「オデッセイ」 工場閉鎖に併せて2021年末に生産終了 

ホンダ <7267> は、ミニバン「オデッセイ」の生産を2021年12月に終了した。生産していた埼玉の狭山工場が2〜3年後に閉鎖予定であり、それを受けて生産が打ち切られた。

1994年に発売されたオデッセイは、床を低くして誰でも乗り降りしやすくしたことでファミリー層を中心に人気を集めた。しかし、近年は小型ミニバンや全高が高い車などに人気が移り、売上が低迷していたという。

レクサス「CT」 2022年10月に生産終了へ 感謝を込めた特別仕様車を発売

レクサスは、ハイブリッド専用ハッチバック「CT200h」の生産を2022年10月に終了することを明らかにした。理由は分かっていないが、顧客ニーズに対応するために車種のラインナップを見直した結果と考えられる。

生産終了に伴い、これまでのご愛顧への感謝を込めてCTの特別仕様車「Cherished Touring(チェリッシュドツーリング)」を3月より販売。特別仕様車専用の2トーンを含めた全6色のボディカラーで、インテリアには専用ステッチを採用している。

生産終了した車種がEVに生まれ変わって帰ってくる?

レクサス「CT」の生産は終了するが、2021年12月にトヨタ、レクサスが発表したEVニューモデルの中にCTらしきハッチバックがあり、これがCTの後継モデルと予想する声がある。

EVの需要拡大などの影響を受け、各メーカーのガソリン車やハイブリッド車が生産終了となっているが、近い将来EVに生まれ変わって帰ってくるかもしれない。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
画像・Roman / stock.adobe.com(画像はイメージです)

(2022年4月9日公開記事)

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