「中央値」と「平均値」はどう違う?

2022/06/11 10:00

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「結局同じ結果じゃないの?」と思われがちな「中央値」と「平均値」。実は2つの内容は大きく異なります。 総務省による2022年2月分の家計調査報告では、2人以上世帯で勤労者世帯の実収入は約54万円で、税金や保険料の支払いなども含めた支出は約37万円です。この値は中央値ではなく「平均値」だといいます。 「中央値」と「平均値

「結局同じ結果じゃないの?」と思われがちな「中央値」と「平均値」。実は2つの内容は大きく異なります。

総務省による2022年2月分の家計調査報告では、2人以上世帯で勤労者世帯の実収入は約54万円で、税金や保険料の支払いなども含めた支出は約37万円です。この値は中央値ではなく「平均値」だといいます。

「中央値」と「平均値」、2つの違いが分かりますか?

「中央値」と「平均値」は違う値を示すことが多い

「中央値」とは、データを大きい順に並べたときちょうど真ん中にくる値のことです。例えばデータが5つある場合、3番目に来るデータが中央値になります。データ数が偶数で、6個ある場合は、3番目と4番目のデータを平均したものが中央値になります。

「平均値」とは、すべてのデータを合計して、データの数で割った値のことです。極端に大きい、または小さい値があるとその影響を受けます。

例えば5つのデータが1,2,3,4,50だった場合、中央値と平均値はそれぞれいくつになるでしょうか。正解は中央値=3で、平均値=12です。この分布で中心付近の傾向を表すものとしては中央値=3のほうが実態に近いといえます。

このように、データの中に「50」のような極端な数字が含まれていると、平均値は大きく影響を受けます。その点、5番目のデータが50でも20でも中央値の「3」は変わりません。一方、数回分のデータを集めて数値の増減を分析する場合は、平均値のほうが適しています。

真ん中の値が常に変わらなければ、中央値は同じ数字を示し続けてしまい、数値の増減があるかどうか分からないからです。

解答:「中央値と平均値」の違いとは……

「中央値」とはデータの分布の中央にくる値のことで、「平均値」とは全データを足してデータの個数で割った値のことです。どちらも見ることでデータの特徴をより正しく理解することができます。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年4月10日公開記事)

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