厳しい勝負の世界で戦うボートレーサー(競艇選手)の年収は高いと言われている。実際の平均年収はいくらだろうか?最近では新人レーサーが主役のテレビCMも反響を呼んでいるが、ボートレーサーになるのはどれほど難しいことなのかも気になる。
ボートレーサー養成所の試験は倍率40倍?
ボートレーサーになるには、まず3次まである試験に合格し、日本唯一のボートレーサー養成機関であるボートレーサー養成所に入所する必要がある。年に2回募集があり、募集人数はそれぞれ50人ほど。倍率は年度によって異なるが、20〜40倍だ。
入所試験の費用は、3次試験まで進むと合計1万2,000円かかるが、養成費は無料。養成所で1年間訓練し、国家試験に合格すれば、プロボートレーサーとしてデビューできる。
現在、およそ200人の女性を含む1,600人ほどのレーサーがいて、階級が上から順にA1・A2・B1・B2の4つに分けられている。階級によって出場できるレースのグレードや日数が変わり、新人レーサーは一番下のB2からスタートする。
ボートレーサーの平均年収はいくら?
ボートレーサーの収入源は、レースの賞金やレースに参加することで得られる日当などで、平均年収は1,700万円程度だ。
階級別に見ていくと、B2が500万円、B1が1,200万円、A2が2,100万円、A1が4,000万円となっており、階級によって大きな差がある。
また、ボートレーサーの平均引退年齢は46歳で、平均勤続年数は約25年と長い。このデータから、階級や現役期間によっては生涯かなりの額を稼ぐことがうかがえる。
年収1億円も夢ではないが……
レースには5つのグレードがあり、上から順にSG・G1・G2・G3・一般戦となっている。SGレースの中でも「グランプリ」は優勝賞金が1億円と最も高い。そのため、トップ選手にもなれば年収は1億円を優に超える。
実際に2021年の獲得賞金ランキングでは、瓜生正義選手が首位となり、その額およそ1億7,200万円。7位までにランクインした選手の賞金は1億円を超えていた。年間獲得賞金が2億円を超える選手がいる年もある。
ただ、ボートレーサーはケガや死亡事故のリスクと隣り合わせの職業だ。フライングなどに対しては厳しいペナルティが定められており、半年以上レースに出られずに生活が厳しくなる可能性もある。
華やかなイメージの裏に、やはり厳しさがある職業といえよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年4月13日公開記事)
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