教育資金をつくる

「教育ローン」と「奨学金」借りるならどっちがお得?

2022/06/15 14:00

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子どもの進学時に、借りることになるかもしれない奨学金や教育ローン。同じ“借り入れ”であれば、なるべく有利な条件で借りたいものです。教育ローンと奨学金は、金利や返済条件を比べた時にどちらが有利な条件で借りられるか知らないと、大きく損をしてしまいます。 奨学金には2種類ある 一口に「奨学金」と言っても2種類あります。“返済

子どもの進学時に、借りることになるかもしれない奨学金や教育ローン。同じ“借り入れ”であれば、なるべく有利な条件で借りたいものです。教育ローンと奨学金は、金利や返済条件を比べた時にどちらが有利な条件で借りられるか知らないと、大きく損をしてしまいます。

奨学金には2種類ある

一口に「奨学金」と言っても2種類あります。“返済不要“の「給付型」と、“返済が必要な”「貸与型」奨学金です。

「給付型」返さなくていいので条件が厳しい

「給付型」では、最も多くの学生に利用されているのが日本学生支援機構の奨学金です。同機構の奨学金給付を受けるための条件は、生活保護世帯、住民税非課税世帯、社会的養護を必要とする人のいずれかに該当していて、成績が優秀であることです。

「貸与型」社会人になったら返済する

もう一つの奨学金が、卒業後に返済する「貸与型」です。

日本学生支援機構の貸与型奨学金には、無利子で借りられる第一種奨学金と、有利子で借りる第二種奨学金があります。2022年3月に貸与終了した人が固定金利を選んだ場合、金利は0.369%です。

給付型や貸与型の奨学金制度は、日本学生支援機構だけでなく、一部の地方自治体や民間の財団や公益団体、学校にもあります。機構の奨学金と併用できるところが多いようです。

国の教育ローンと民間の教育ローンの違いとは?

奨学金と並んで多くの人が、教育資金のために考えるのが「教育ローン」です。国の教育ローンと民間の教育ローンの2種類があります。

国の教育ローンは借りられる限度額が350万円で、金利が年1.65%です(2022年4月現在)。ただし、母子家庭や父子家庭などで年収要件等に該当すると金利から−0.4%されます。

一方、民間の教育ローンの借入限度額は、最大3,000万円で、金利は変動で0.9%~3.4%程度です(金融機関による。2022年4月現在)。

在学中は金利だけ支払い、卒業後に返済スタート

金利から考えてお得な度合いで優先順位をつけるとすると、次の順になるでしょう。

① 給付型奨学金
② 貸与型奨学金
③ 国の教育ローン
④ 民間の教育ローン

支払いについては、教育を受けている最中は金利のみ支払い、その後元本返済をするものが多いです。子どもが社会人になってから元本と金利を支払うことになります。

給付型以外は将来返済するわけですから、その時のことを想定して事前に計画しておくことが欠かせません。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年4月14日公開記事)

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