会社員・女性(43)、共働き 子ども2人(高校生、小学生)の相談
「4月から高校の家庭科に『資産形成』が追加されますが、家庭でのお金の教育は何から始めればいいでしょうか?」
アドバイス とにかく「子どもの興味・関心」をひくことです
2022年4月から、高校の家庭科の授業に「資産形成」が追加されます。今年は成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたこともあり、金融教育は重要性を増しています。
「家でもお金の教育を」と思いますが、面と向かって真面目な話をしても、子どもはさほど聞く耳を持ちません。そこで、家庭でお金の教育をするなら、子どもの年齢に合わせた「興味・関心」を織り交ぜてみましょう。
小学生 “ゲーム”などから「計画的なお金の使い方」を教えましょう
小学生には、「計画的なお金の使い方」を教えましょう。
3~4年生になると、「お小遣いやお年玉で好きな物を買いたい」という欲求が芽生えてきます。欲しい物が買えるよう買い物のプランを一緒に考えてあげてください。
また5~6年生になれば、社会の中でのお金の役割、需要と供給についても、具体例を通じて教えることができます。
たとえば、売り切れている人気のゲームが「メルカリ」では高額で販売されているのを見せ、これはなぜなのか子どもに問いかけ、考えさせるのも立派な金融教育です。
中学生 “スマホ”から「詐欺・トラブル」を意識させ、対策を身に着けさせましょう
中学生になるとスマホを持たせることも多いようですので、ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺などスマホによる詐欺への対応を教えましょう。
スマホを持つとゲーム・アプリにも関心を持つでしょうから、アプリの課金について仕組みを教え、あらかじめ子どもと課金のルールを決めておきましょう。
高校生 “YouTuberなど人気の仕事”がどう稼いでいるか話し、「将来」を意識させましょう
高校生には、将来を見据えて、家庭で実践している資産形成の例を見せたり、将来の職業選択や生活設計につながる話をしたりしましょう。
たとえば、子どもが大学に進学予定なら、「学費はいくらで、学資保険でこのように準備している」と教えるとよいでしょう。
将来設計については、人気YouTuberやTikTokerがどう稼いでいるのかといったことを話し、ビジネスやお金の流れについて意識させるとよいでしょう。
子供にいくら「あなたの将来のためになるから」といっても、「投資の意味」「資産形成の重要性」「年金・保険・家計管理」の話をされても聞く耳を持ってもらえません。お金の教育のキモは、とにかく子供が身近に感じられる話題から始めることです。
文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年4月15日公開記事)
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