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「奨学金」返済で苦しまないための3つのコツ

2022/06/17 09:00

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奨学金の返済に苦しむケースは意外に多い。奨学金の返済を「苦しい」と感じている人は正規雇用の人で4割、非正規雇用 では6 割弱もいる(労働者福祉中央協議会)。奨学金を無理なく返済するためにはどうしたらよいのだろう?返済が苦しくなった時の救済措置はあるのだろうか? コツ1 完済までの返済計画を立てる 奨学金の返済期間は10

奨学金の返済に苦しむケースは意外に多い。奨学金の返済を「苦しい」と感じている人は正規雇用の人で4割、非正規雇用 では6 割弱もいる(労働者福祉中央協議会)。奨学金を無理なく返済するためにはどうしたらよいのだろう?返済が苦しくなった時の救済措置はあるのだろうか?

コツ1 完済までの返済計画を立てる

奨学金の返済期間は10年以上にもおよぶケースが多いため、無理なく返済できる計画を立てておくことが大切だ。

無理ない返済計画を立てるには、まず「毎月いくら」「いつまで返済が続くのか」を知ることだ。日本学生支援機構のWebサイトでは、毎月の返済額と返済期間を試算できるシミュレーターが利用できる。

これから奨学金を利用するなら、このシミュレーターを使ってどのくらいの金額までなら無理なく返済できるか予想するといいだろう。

コツ2 返済の救済制度を知っておく

返済が苦しい場合は救済制度が利用できるかもしれない。日本学生支援機構の奨学金では、月々の返済額を減らす「減額返済制度」や、返済を先延ばしできる「返済期限猶予」などがある。

救済制度を利用せずに延滞し続けると、延滞金がかかったり一括返済を求められたりすることがある。住宅ローンの審査に影響する場合もあるのだ。

家計を見直しても返済が苦しいなら、救済制度の利用を検討するとよいだろう。

コツ3 余裕があるなら繰上げ返済する

奨学金は繰上げ返済もできる。有利子の奨学金なら、期日より早く返済することで利息の負担が軽くなるため、返済する奨学金の総額を減らせる。

もちろん無理のない範囲で返済することが大切だが、余裕があるなら繰上げ返済して支払う利息を減らすのも一案だ。

ただし親が代わりに奨学金を返済する場合は注意が必要だ。基本的に奨学金の肩代わりは贈与にあたるため、年間110万円を超える金額を代わりに支払う場合は贈与税がかかる。

また、奨学金はそもそも利息が高くないため、繰上げ返済する余裕があるなら、その資金は他の借金返済などに充てたほうがよいだろう。

奨学金は借金であり、返済しなければいけないことを子供に理解させよう

これから奨学金を借りるなら、子供に「将来自分で返すべきお金」であることを理解しさせることが大切だ。奨学金は利用した学生が返すべき「借入金」。延滞すれば延滞金がかかり、住宅ローンなどの審査にも影響する。

まず本人に借金であること、「働きながら返済していく」という意識を持たせておけば、負担に苦しむことは避けられる。さらに計画的に返済できれば、結婚や住宅購入など将来のライフプランも立てやすくなるだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年4月16日公開記事)

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