ツイッターの取締役に就任すると報じられていた「世界長者番付」1位のイーロン・マスク氏ですが、就任を辞退したことが分かりました。就任当日に辞退したと見られます。CEOのアグラワル氏が4月11日に、ツイートで明らかにしました。
ツイッターといえば、その匿名性から日本で人気ナンバーワンクラスのSNSです。ただコロナ禍前には利用者が頭打ちになるなど、世界的には一時の勢いがなくなっていますが、ユーザーはツイッターにどのような機能を求めているのでしょうか?
早速ツイッター上で機能に関して意見を募集
取締役就任が予定されてからの数日で既に、マスク氏はツイッターの機能に関するツイートやアンケートを複数行っていました。
アグラワルCEOは「イーロンは当社の筆頭株主であり、その意見は引き続き取り入れていく」とツイートしています。
マスク氏の提言する内容は主にサービス運営やユーザーの自由に関するもの。取締役は辞退しましたが、筆頭株主の彼の希望が反映されるとすれば、以下の機能に影響がありそうです。
・ツイートの編集
・ツイートの検閲システム
・ツイート、ユーザーの表示アルゴリズムをオープンソースにする
・広告の表示/非表示
これらが実装されると、一度つぶやいた内容を後で編集できるようになったり、広告を非表示にできるようになったりします。
ただし、こうした機能の追加、変更は同時にヘイトスピーチやデマの拡散、言論の改ざんなどのリスクもつきまとうため、仮に実装されるとしてもあくまで慎重に進められるでしょう。
日本のユーザーへの影響は?
日本のツイッターユーザー数は世界でも有数ですが、今後の機能変更はどう影響するでしょうか?
日本のツイッターユーザーは「匿名」が特徴で、開かれたコミュニケーションよりもフォロワー同士でのやりとりが多めです。
日本のユーザー間でニーズが高いのは、個人情報の扱い、鍵アカウント(一部のユーザーにしか見られないアカウント)関連など、プライバシー関連でしょう。ツイッターの今後の方向性を考えるとそこが優先的に変わることはなさそうです(ただ「検閲システム」の構想が進むようなら大きな反発があるでしょう)。
こうした細かなカスタマイズのニーズは有料プランの「Twitter Blue」でカバーされる可能性はあります。現在日本では利用できませんが、今後使えるようになるかもしれません。
マスク氏辞退は吉兆か?凶兆か?
2018年ごろには世界の月間アクティブユーザーの増加が頭打ちになるなど、一時の勢いがなくなったツイッター。同社の社員からは、今回マスク氏の取締役辞退について、社内に混乱が生じる兆しだという声も上がっているそうです。
マスク氏は取締役に就任しないことから、フォロワー8000万人に向けて同社の批判を続けることもできる反面、保有株を増やすこともできます。同社とサービスの将来からは、まだ目が離せそうにありません。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年4月13日公開記事)
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