節約術

15万円も減少した葬儀費用 いまさら聞けないお葬式の節約術

2022/06/18 19:00

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お葬式の平均費用はここ数年、減ってきています。2013年には約200万円だったのが、2020年には約185万円になっているのです。お葬式も節約の対象と考えられるようになったからでしょう。しかし、ただ出費を抑えれば良いというものではありません。お葬式のクオリティを下げずに節約するには工夫が必要です。 節約のポイントは「簡

お葬式の平均費用はここ数年、減ってきています。2013年には約200万円だったのが、2020年には約185万円になっているのです。お葬式も節約の対象と考えられるようになったからでしょう。しかし、ただ出費を抑えれば良いというものではありません。お葬式のクオリティを下げずに節約するには工夫が必要です。

節約のポイントは「簡素化」

葬儀費用を節約するポイントは参列者の数を少なくすることです。飲食や返礼品はお葬儀費用全体の約35%を占めるとされます。参列者の人数が少なくなればこうした費用を抑えられます。一般葬ではなく家族葬にすれば、参列者の数は減ります。お葬式をどのような形で行うのか家族で話し合っておく必要があります。

お葬式を簡素化するのに抵抗を感じる人はたくさんいるでしょうが、コロナ禍の影響もあり家族葬が増えています。写真や動画など、ちょっとした演出で参列者の印象は大きく変わります。節約を感じさせない演出の工夫があると良いでしょう。

葬儀費用は葬儀保険でカバーできる

お葬式の費用を保険でカバーできます。かつては預貯金で費用をまかなう人が大半でしたが、最近は保険でかまなう人が増えています。2005年の保険業法改正で葬儀保険と言われる少額短期保険が生まれたことがきっかけです。

一般的な生命保険とは異なり、保険金額は300万円が上限ですが、高齢者でも簡単に入れます。

相続財産から差し引いて相続税を申告できる

お葬式にかかった費用は、基本的に相続財産から差し引いて相続税を申告できるので、かかった費用の領収証などは必ず保管しておきましょう。。通夜や告別式の費用の他にも火葬や納骨にかかった費用、遺体の搬送費、お布施なども差し引けます。

ただし、墓地や墓石の購入費用や香典返しの費用は対象外です。社会通念上不相当な金額の香典を受け取ると贈与や所得にあたるとして課税されることがあるので注意が必要です。

かつては体裁を気にして、お葬式で節約するのに抵抗を感じていた人が多かったはずです。しかし、今はお葬式にかける費用は減り、生前から自分のお葬式のあり方を考える人が増えています。お葬式での節約方法は案外たくさんあるのです。

文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

(2022年4月17日公開記事)

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