「病院」と「診療所」はどう違う?

2022/06/18 20:00

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医療機関の種類である「病院」や「診療所」。これらは好みや気分で呼び分けられているのではなく、実は法律で定義付けられています。 最近では新型コロナウイルス感染症の警戒レベルを測るのに「病床使用率」が指標となる場合がありますが、病床についても「病院」と「診療所」では異なる点があります。 「病院」と「診療所」、2つの違いが分

医療機関の種類である「病院」や「診療所」。これらは好みや気分で呼び分けられているのではなく、実は法律で定義付けられています。

最近では新型コロナウイルス感染症の警戒レベルを測るのに「病床使用率」が指標となる場合がありますが、病床についても「病院」と「診療所」では異なる点があります。

「病院」と「診療所」、2つの違いが分かりますか?

病院や診療所については「医療法」や「医療法施行規則」で定められている

「病院」とは、医師又は歯科医師が疾病の治療を行う場所であり、患者20人以上の入院施設を有するものです。

病院は配置される医師の人数について基準があります。医師は最低3名以上必要で、1人の医師が診る外来患者は40名まで、入院患者は16名までが人員配置標準とされています。

一方、「診療所」とは、医師又は歯科医師が疾病の治療を行う場所であり、入院施設が無い、もしくは患者数が19人以下の入院施設を有するものです。

医師の人数に制限はなく、1名の医師で診察している診療所も多くあります。なお、ある医療機関が病院か診療所なのかを知りたいときは、施設の名称を見れば判断できます。

診療所の名称には「病院」という言葉を使ってはならないというルールがあります。つまり「〇〇クリニック」や「〇〇医院」、「〇〇眼科」などの名称が付く医療施設は「診療所」に、「〇〇病院」という名称であれば病院に分類されます。

令和元年の厚生労働省による医療施設調査では、全国の「病院」は8,300施設で「一般診療所」は102,616施設、歯科診療所は68,500施設あります。

本来、病院は入院や専門医療を行う場所で、診療所は軽症の外来患者を診察する場所です。施設数の違いからも、混雑を避けるためにまずは診療所を利用するよう心がけたいものです。

解答:「病院と診療所」の違いとは……

「病院」とは、病床が20床以上ある医療施設のことで、「診療所」とは病床が19床以下(ゼロも含む)の医療施設のことです。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年4月17日公開記事)

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