マクドナルド <2702> の看板メニューである「ビッグマック」は、海外でも人気だ。各国での価格が比較されることがあるが、日本人であれば日本発祥の牛丼チェーン・吉野家 < 9861> の「牛丼」の価格が国によってどのくらい違うのかも知っておきたい。
アメリカでは1杯827円、インドネシアでは?
海外に吉野家は973店舗(2022年3月末時点)あり、アメリカや台湾、中国、香港、モンゴル、シンガポール、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム、カンボジアで店舗を展開している。
これらの国(一部)における吉野家の「牛丼(並盛り)」1杯の価格を、できるだけ新しい情報をもとに調べてみた。
ただし、吉野家の現地法人が経営している店舗や、フランチャイズ契約をした現地企業が経営している店舗があるため、同じ国でも価格が統一されていない場合がある。
国 | 現地通貨 | 日本円 |
---|---|---|
アメリカ | 6.59ドル | 827円 |
シンガポール | 6.5シンガポールドル | 598円 |
インドネシア | 3万9000ルピア | 340円 |
フィリピン | 174.9ペソ | 421円 |
台湾 | 124台湾ドル | 534円 |
中国 | 23人民元 | 453円 |
日本 | 426円(税込) | ── |
国によって、牛丼の価格にかなりバラツキがあることがわかる。アメリカでは日本円換算で827円だが、インドネシアでは340円と2倍以上の差がある。
ビッグマックの価格と並べてみると……
吉野家の牛丼1杯の価格差は、ビッグマックの価格差とほぼ同じだろうか。先ほどの表に、各国のビッグマックの日本円換算の価格を加えると、以下のようになる。
国 | 吉野家の牛丼 | ビッグマック |
---|---|---|
アメリカ | 827円 | 729円 |
シンガポール | 598円 | 542円 |
インドネシア | 340円 | 297円 |
フィリピン | 421円 | 342円 |
台湾 | 534円 | 323円 |
中国 | 453円 | 481円 |
日本 | 426円(税込) | 390円(税込) |
アメリカやシンガポールのように、国民の平均所得が高い国での価格が高いのは、吉野家の牛丼もビッグマックも同じだ。
また、吉野家の牛丼はフィリピンより台湾のほうが高く、ビッグマックは台湾のほうが安いなど、商品によって傾向が変わることもわかる。
海外における吉野家の牛丼の価格とビッグマックの価格を比べてみたところ、アメリカがかなり高額で販売していることが分かった。これはニューヨークをはじめとするアメリカの物価が高いことが要因の一つとして考えられる。現在、世界的に値上げが続いている。そのため、この価格は半年後などに大きく変わっているかもしれない。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・Y.YAGISAWA / stock.adobe.com(画像はイメージです)
(2022年4月16日公開記事)
【関連記事】
・ガソリン以外も!ウクライナ情勢「値上げ」されるモノ3選
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・これが「老後破産」の前兆!知っておくべき「NG行為」
・SBI証券と楽天証券どちらで開設する?徹底比較(外部サイト)
・貯金1000万円ためる人が「絶対にやらない」4つのこと