春になると、自動車税の納付書が届きます。たかが数万円、されど数万円。自動車税は減らせないのでしょうか?減らせる税金・減らせない税金について知り、上手に節税対策をしましょう。
自動車税は減らせない
自動車税は4月1日時点の自動車の所有者が支払う税金で、総排気量で税額が変わります。自動車税は、減らすことはできません。
電気自動車に乗り換えれば、エコカー減税で自動車税が安くなります。また、自動車税は登録月の翌月からかかるため、月末よりも月初に新車を購入するほうが、約1ヵ月分お得になります。
ただし、すでに自動車を購入している場合は、このような対策はできません。一方で所得税と住民税は、工夫次第で「減らせる税金」です。
税金を減らす方法1 節税効果の大きい「iDeCo」
自分で年金を積み立てる「iDeCo(イデコ)」に加入すれば、所得税・住民税を節税できます。
iDeCoでは自分で投資先を選び、掛金を支払います。積み立てた掛金は、60歳以降に年金や一時金として受け取れます。
iDeCoのメリットは、掛金が全額「所得控除」の対象になることです。所得が高くなるほど所得税・住民税も高くなるため、所得控除で所得が減ると税金も安くなります。
例えば毎月2万円をiDeCoで積み立てれば、毎年24万円を控除できます。所得税率が20%、住民税率が10%だとすると毎年7万2,000円、30年では216万円も節税できます。
税金を減らす方法2 特産品をもらえる「ふるさと納税」
自治体に寄付をする「ふるさと納税」でも、所得税・住民税を減らせます。
ふるさと納税のメリットは、寄付の返礼品として特産品を受け取れることです。ふるさと納税という名称ですが、ふるさとに限らず全国の好きな自治体に寄付できます。
ただし税金が寄付金に変わるだけなので、出ていくお金が減るわけではありません。また、ほぼ全額が控除される寄付金の上限は、所得によって変わります。寄付は上限の範囲内に収めるようにしましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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