「容疑者」「被疑者」「被告人」はどう違う?

2022/06/22 22:00

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事件が起こると犯人と見なされる人は「容疑者」や「被疑者」、「被告人」などと呼ばれることがあります。実は3つの言葉は微妙に内容が異なります。 日本の裁判では起訴されるとほぼ有罪判決になるといわれているため、被疑者にとっては不起訴処分を勝ち取ることが大切なのかもしれません。 「容疑者、被疑者、被告人」、3つの違いが分かりま

事件が起こると犯人と見なされる人は「容疑者」や「被疑者」、「被告人」などと呼ばれることがあります。実は3つの言葉は微妙に内容が異なります。

日本の裁判では起訴されるとほぼ有罪判決になるといわれているため、被疑者にとっては不起訴処分を勝ち取ることが大切なのかもしれません。

「容疑者、被疑者、被告人」、3つの違いが分かりますか?

犯罪や罪が確定するまでの段階により、異なる呼称が使われる

「容疑者」とは犯罪の疑いがかけられていながら、まだ起訴には至っていない人のことです。「容疑者」は、ニュースなどで一般的に使われている言葉ですが、法律上の正しい言葉ではありません。

「被疑者」とは、容疑者の正しい言い方です。警察官は、必要に応じて被疑者を逮捕します。逮捕後、被疑者の身柄を拘束することが必要と判断した場合は、逮捕から48時間以内に証拠・書類とともに被疑者を検察官へ送致します。

被疑者を逮捕後に釈放した場合や、逮捕をせずに取り調べを行った場合は、証拠・書類のみが検察官へ送致されます。これがいわゆる「書類送検」の手続きです。

一方、「被告人」とは検察官に起訴された被疑者のことです。検察官は、送致を受けてから24時間以内に起訴、もしくは勾留請求を実行しなければなりません。勾留請求とは、更に捜査をするため身柄を拘束することで、裁判官に請求する必要があります。

勾留できる期間は最長20日間で延長はできず、起訴を行わない場合はすぐに「被疑者」を釈放しなければなりません。

解答:「容疑者」「被疑者」「被告人」の違いとは……

「容疑者」と「被疑者」は、どちらも罪を犯した疑いのある人のことです。報道などでは「容疑者」が使われますが正しい言い方は「被疑者」です。一方、「被告人」とは起訴された被疑者のことです。軽微な犯罪では不起訴となることも多く、検察統計によると令和2年の全罪名の起訴率は33.2%でした。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年4月21日公開記事)

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