国民年金保険料には支払い方法によって割引制度があります。毎月支払うのではなく、「6ヵ月分」「1年分」などまとめて前納することでお得になります。前納する際、支払い方法でしては「現金」「口座振替」「クレジットカード」が選べますが、支払い方法によっても割引額が異なります。どの支払い方法が一番お得なのでしょうか。
国民年金保険料の2年前納は割引が大きい
2022年度分の国民年金保険料は月1万6,590円です。このため、毎月払いをした場合、6ヵ月だと9万9540円、1年だと19万9080円、2年だと39万8160円となります。
そこで、「前納」すると次のように割引されます。
2022年度 国民年金の保険料 | |||
---|---|---|---|
納付方法 納付期間 | 前納 | 毎月払い | |
現金・クレカ(割引額) | 口座振替(割引額) | ||
6ヵ月 | 9万8,730円 (▲810円) | 9万8,410円 (▲1,130円) | 9万9540円 |
1年 | 19万5,550円 (▲3,530円) | 19万4,910円 (▲4,170円) | 19万9080円 |
2年 | 38万2,780円 (▲1万4,540円) | 38万1,530円 (▲1万5,790円) | 39万8160円 |
最も割引が大きいのは「口座振替」で2年前納を納めた場合で、割引額1万5,790円です。
「クレカ払い」は付与されるポイントをお得になる場合も
ただし、「クレジットカード」は「口座振替」にはない、ポイント付与という仕組みがあります。ポイント付与率によっては、口座振替よりお得になるかもしれません。
たとえば、1%のポイントが付与されるクレジットカードで支払えば、2年前納の支払い額は38万2,780円ですから。3,800あまりのポイントが貯まります。
クレカ払いや口座振替は申請時期に締め切りがある
国民年金保険料をクレジットカードや口座振替で納める場合は、事前の申し込みが必要です。4月から始まる期間の前納申し込みの締め切りは2月末、10月から始まる期間の締め切りは8月末です。
支払いをクレジットカードや口座振替にしたいなら、余裕をもって申し込みましょう。
文・松本雄一(金融アドバイザー)
(2022年4月28日公開記事)
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