2022年4月に厚生労働省が、「ヤングケアラー」の実態について初の調査結果を公表。6年生の15人に1人が「ヤングケアラー」に該当するという結果でした。社会問題となっている「ヤングケアラー」ですが、詳しい意味を知っていますか。
国は「ヤングケラー」に対して更なる支援策を検討
「ヤングケアラー」とは、手伝いの範囲を超えて日常的に家族の世話や介護、家事、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子供を指します。
具体的には、障害や病気の家族や幼いきょうだいの世話や介助、日本語が第一言語でない家族の通訳、家計を支えるためのアルバイトや家事全般を引き受けています。
本来、勉強や部活に励んだり、友達と過ごしたりする時間と引き換えに、年齢に見合わない責任と負担を負う労働に1日平均3~7時間以上を割いているといわれています。
6年生の6.5%が「ヤングケアラー」に該当
厚生労働省は、初めて小学生における「ヤングケアラー」の実態調査をしました。6年生の15人に1人にあたる6.5%が“世話をしている家族がいる”と答え、世話をする相手は、“きょうだい”が71.0%と最多で、母親(19.8%)、父親(13.2%)と続きます。
「ヤングケアラー」の実態は、把握が難しいのが現状です。家庭内で起きている問題であるため表に出にくく、また子供自身や家族が「ヤングケアラー」という問題を認識していないケースもあります。
このような状況を踏まえて、国は「ヤングケアラー」の早期把握や相談支援、家事育児支援や介護サービスの提供の強化などの支援策に取り組んでいます。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・ガソリン以外も!ウクライナ情勢「値上げ」されるモノ3選
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・これが「老後破産」の前兆!知っておくべき「NG行為」
・SBI証券と楽天証券どちらで開設する?徹底比較(外部サイト)
・貯金1000万円ためる人が「絶対にやらない」4つのこと