教育資金をつくる

相談「40代、イデコは教育費の支出が落ち着く10年後からで大丈夫?」

2022/07/09 10:26

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会社員・女性(40)、共働き 子ども2人(15歳、12歳)の相談 「イデコの加入を考えていますが、下の子が大学を卒業する10年後から始めても大丈夫でしょうか?」 アドバイス1 経済的余裕があるならなるべく早く加入しておきましょう  子供の教育費がかかる最中は、自分たちの老後資金の準備は後回しにしてしまいがちですが、イデ

会社員・女性(40)、共働き 子ども2人(15歳、12歳)の相談

イデコの加入を考えていますが、下の子が大学を卒業する10年後から始めても大丈夫でしょうか?」

アドバイス1 経済的余裕があるならなるべく早く加入しておきましょう 

子供の教育費がかかる最中は、自分たちの老後資金の準備は後回しにしてしまいがちですが、イデコに拠出できるなら、今から積立を始めておいたほうがいいでしょう。

特に大学の学費は大きな負担ですので、「子どもが独立してから老後資金の積立を始めよう」と考える人も多いでしょう。もちろん、それで充分間に合う場合もありますが、積み立てはなるべく長い期間したほうが、リスクが下げられます。

たとえ積み立てた総額が同じでも、スタートが早いほど、より多くのお金を貯められる可能性があります。

アドバイス2 10年早く始めたほうが毎月の負担も総額の結果にも差が出る

イデコは2022年5月から、原則として65歳になるまで加入できるようになりますが、それでも期限があります。相談者は40歳で、子供が2人とも大学を卒業する10年後には50歳になっています。今始めれば65歳までに25年投資できますが、10年後に始めると15年しか投資できません。

イデコを始める時期が10年違うと、同じ額を投資しても合計金額(積立元金+運用益)には、大きな差が生じます。積立総額は360万円、年利3%で計算した場合のシミュレーションは次のようになります。

開始年齢投資期間毎月の拠出額総額
40歳25年1万2000円535万円
50歳15年2万円454万円

あくまでシミュレーションの結果ですが、積立開始が10年違うと、合計金額に約80万円の差が生じます。積立総額は同じでも、長い期間をかけて積み立てたほうが、再投資による複利効果が大きくなるためです。

さらに、イデコの掛金は全額所得控除されます。今入っておけば、老後資金が多く貯まるだけでなく、税金を減らし家計負担を軽できるのです。

65歳までには家計状況が変わることもあり得ますが、家計が苦しくなった場合には、最低掛金額は月5,000円まで下げることができます。掛金額は年に一度変更できるため、必要に応じて増減し、長く積立を続けていきましょう。

文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
画像・arc image gallery / stock.adobe.com(画像はイメージです)

(2022年5月7日公開記事)

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