何の略?「WPP」──【経済・金融の略語】

2022/05/14 11:00

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「WPP」は、終身でもらえる公的年金の利点を最大限に活かすための理論です。公的年金は受給年齢を65歳以降に先延ばし(繰り下げ受給)することで、年金額が増額します。「WPP」はこの繰り下げ受給を使うことで、人生100年時代の老後資金をまかなう資産形成のキーワードですが、何かの略称です。 一体、何の略称か知っていますか。

「WPP」は、終身でもらえる公的年金の利点を最大限に活かすための理論です。公的年金は受給年齢を65歳以降に先延ばし(繰り下げ受給)することで、年金額が増額します。「WPP」はこの繰り下げ受給を使うことで、人生100年時代の老後資金をまかなう資産形成のキーワードですが、何かの略称です。

一体、何の略称か知っていますか。

「WPP」は増額された年金を終身でもらう段取り

「WPP」のWはWork Longer、PはPrivate Pensions、最後のPはPublic Pensionsの頭文字を取った略称です。つまり、できるだけ長く働いて、私的年金(iDeCo、企業年金など)や個人資産を上手に使いながら、公的年金の受給時期を最大限に引き延ばして、長生きリスクに備えるという考えです。

公的年金は65歳から受け取れますが、65歳以降に延ばす”繰り下げ受給“ができます。年金受給額は、先延ばしすることで増額されます。1カ月ごと0.7%増え、最長の75歳まで繰り下げれば、最大で84%の増額になります。2022年4月1日以降に70歳になった人が対象ですが、増額した年金を終身でもらえれば、資金面での安心に繋がります。

繰り下げ年金の受給開始まで働いて稼ぐことがベスト

繰り下げ年金を選択した場合、受給開始までの生活費は、現役時代と同等ではなくてもマイペースで仕事を続けたり、私的年金や個人資産を取り崩したりしてまかなう必要があります。

2013年に“高年齢者雇用安定法”が改定され、定年が60歳から65歳へと段階的引き上げとなりました。2025年4月から65歳定年制が、定年制採用のすべての企業に義務付けられます。

65歳定年制度になった場合、賃金水準などの雇用条件の改善や65歳以降においても雇用を延ばせる可能性があるため、働き続けるのが長生きリスクに備える一番の選択肢となりそうです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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