ホンダ <7267> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月13日時点)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
円安メリットとバイクの好調で好決算 | ① | 2023年3月期はコスト上昇で減益予想 |
EVでは米GM、ソニーと提携で積極策に | ② | 収益力がトヨタに比べ低い |
2つのプラス材料
①円安メリットとバイクの好調で好決算
2022年3月期決算は売上収益が11%増の14兆5,526億円、営業利益が32%増の8,712億円と市場予想を上回る好決算だった。四輪車のグループ販売台数は部品、半導体不足などの影響で10%減の407万台だったが、二輪車が13%増の1,702万台と好調だった。円安が1,689億円営業利益を押し上げた。
②EVでは米GM、ソニーと提携で積極策に
ホンダはEV界のスピードに対応するために、自前主義を捨て他社との提携による積極策を打ち出した。米GMと量販価格帯のEVを共同開発し2027年から全世界で発売、数百万台の生産を目指す。ソニー <6758> とはソフトウェアで新たなモビリティのビジネスモデルを創出する考えだ。
2つのマイナス材料
①23年3月期はコスト上昇で減益予想
2023年3月期の業績ガイダンスは、売上収益が12%増の16兆2,500億円。営業利益が7%減の8,100億円。グループ販売台数は、四輪車が3%増の420万台。二輪車が9%増の1,856万台を見込む。インフレによる部品などのコスト増が利益を圧縮する見込み。
②収益力がトヨタに比べ低い
EVの本格普及期を迎え世界の競合は激化し、莫大な投資を必要とする。収益力がなければ生き残れない。ホンダの前期営業利益率は6.0%と日本の自動車メーカーの中ではトヨタ<7203>の9.6%、いすゞ <7202> の7.5%より低い。二輪車が14.3%なのに対し、特に四輪車は2.5%と低い。
文/編集・dメニューマネー編集部
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