円安は追い風?ファナックの株価、プラス・マイナス2つの材料

2022/05/17 15:00

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ファナック <6954> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げてみた(2022年5月13日時点)。 プラス材料 マイナス材料 ロボット

ファナック <6954> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げてみた(2022年5月13日時点)。

プラス材料 マイナス材料
ロボットがIT、EV向に絶好調、受注過去最高今期はインフレの影響で増益率スローダウン
経営課題の利益率低下に歯止め 中国関連の代表銘柄、中国ロックダウン懸念

2つのプラス材料

①ロボットがIT、EV向に絶好調、受注過去最高

2022年3月期の売上は33%増の7,330億円、営業利益は63%増の1,832億円と好決算だった。主力のロボット部門がIT、EV、重機、建機向けに絶好調。1〜3月の受注も前年同期比9%増の2,253億円と過去最高だ。脱炭素、EV化の設備投資増の恩恵が大きく、関連銘柄として期待できる。

②経営課題の利益率低下に歯止め

ファナックはFA機器や産業用ロボットなどで高性能、高シェアを誇る。ピーク時2011年3月期の営業利益率は43%の超高収益企業だった。

ただ、競争激化などで採算が長期的に低下し株安要因となった。2020年3月期17%で底打ち、21年3月期20%、22年3月期25%と経営課題である採算が改善し始めた。

2つのマイナス材料

①今期はインフレの影響で増益率スローダウン

会社予想の23年3月期決算は、売上が13%増の8,255億円、営業利益が8%増の1,973億円と減速を見込む。営業利益率は24%へ低下する。部材の値上がり、物流費の高騰などインフレの影響でコスト増が要因だ。もっとも、予想は保守的との見方も多い。円安はプラス要因だ。

②中国関連の代表銘柄、中国ロックダウン懸念

ファナックは設備投資関連であり世界景気との連動性が高い。地域別では中国比率が高い。1〜3月の受注残2,253億円のうち中国からが24%増の703億円で比率は31%だった。

中国のロックダウンやゼロ・コロナ政策で中国や世界の景気がスローダウンすると関連銘柄として弱含む可能性がある。

文/編集・dメニューマネー編集部

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