どっちがどっちだっけ?となりがちな「相続人」と「被相続人」。もちろん、2つの意味はまったく異なります。
相続にまつわるお金としては「相続税」がよく知られています。相続税は受け取る金額から基礎控除を差し引いた額に応じて10%以上55%以下の税率が課されます。
受け継ぐ側は税金を納める準備が必要な「相続人と被相続人」ですが、2つの違いが分かりますか?
相続人となる人は民法で定められている
「相続人」とは、亡くなった人の財産をもらう人のことです。一般的には配偶者や子どもが相続人となりますが、「相続人は誰で、どれほど相続するか」については民法により定められています。これに従って相続を行うことを「法定相続」と言います。
法定相続以外では「分割協議による相続」を行うこともできます。これは、すべての相続人が話し合いによって納得できるかたちで分ける方法です。ただし、遺言書が残されていた場合は遺言書の内容を優先して相続するのが基本です。
一方、「被相続人」とは故人のことです。「被」という文字には「~される」という受動的な意味があるので、一見すると「相続を受ける人」のように思えるかもしれません。
ところが「相続」という言葉自体に「権利や義務を受け継ぐこと」という意味があるため、「被相続人」とは権利を受け継がれる人、つまり亡くなった人ということになります。
解答:「相続人と被相続人」の違いとは……
「相続人」とは故人の財産を受け継ぐことで、「被相続人」とは亡くなった人のことです。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年5月20日公開記事)
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