JR東海 <9022> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月18日時点0)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
鉄道需要回復により3期ぶりに黒字化 | ① | リニア中央新幹線の開業の遅れ |
コロナ禍をきっかけにコスト削減加速 | ② | コロナ長期化による旅客需要減少 |
2つのプラス材料
①鉄道需要回復により3期ぶりに黒字化
コロナ拡大が少し落ち着いたことで東海道新幹線の利用が増え、運輸収入が回復した。コロナ前の2019年3月期比で21年3月期の34%から2022年3月期は47%まで戻った。23年3月期は72.5%を前提に、今期の会社予想売上は42%増の1兆3,320億円、最終利益は3期ぶりに黒字の2,170億円とV字回復を見込む。
②コロナ禍をきっかけにコスト削減加速
コロナ禍での赤字転落という厳しい状況でコスト削減を積極化した。10〜15年かけて定常的なコストを1割程度(約800億円)減らす。チケットレスサービスで発券窓口・改札体制最適化、車両・地上設備検査などにAIによる画像認識を取り入れるなどICTを最大に利用し収益力を強化する。
2つのマイナス材料
①リニア中央新幹線の開業の遅れ
リニア中央新幹線については大井川の水が減るとして静岡県から反対されており静岡工区が未着工。新たな手法を提案しており着工の可能性はあるが、当初予定の2027年中に品川〜名古屋間開業の遅延は必至。総工事費は当初の5兆5,200億円から7兆400億円に膨らむ見込みだ。
②コロナ長期化による旅客需要減少
2022年3月期も期初時点ではコロナからの回復で、最終利益は黒字転換の900億円を予想していた。コロナの長期化で期中3度の下方修正で最終赤字となった。
今期も市場が回復を期待しているだけに、コロナ長期化や旅客需要が想定通りに回復しないと株価はネガティブに反応する可能性がある。
文/編集・dメニューマネー編集部
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