コロナで物流が変わった?「日本郵船」の株価は上がる?下がる?

2022/05/20 15:00

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日本郵船 <9101> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月18日時点)。 プラス材料 マイナス材料 今期は減益予想

日本郵船 <9101> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月18日時点)。

プラス材料 マイナス材料
今期は減益予想だが高水準で上振れ期待もコンテナ船への利益依存が高い
予想配当利回りは10%超え為替や燃料油価格などの変動リスク

2つのプラス材料

①今期は減益予想だが高水準で上振れ期待も

2022年3月期の経常利益は前期比4.7倍の1兆31億円と過去最高益を大幅に更新。コロナ禍から世界経済急回復で海運需給が逼迫、海運市況急騰が利益を押し上げた。

今期は市況が落ち着くことを前提に24%減益の7,600億円予想。しかし足元悪化の兆しはなく、市況次第で積み増しも期待できる。

②予想配当利回りは10%超え

好決算を背景に2021年3月期の配当200円を2022年3月期には1,450円まで増配した。今期は減益予想で1,050円へ減配予想。配当性向は25%をメドにしており、利益動向次第で増配も期待できる。予想配当利回り10.4%と東証でトップ。配当狙いの買いが入りやすい。

2つのマイナス材料

①コンテナ船への利益依存が高い

日本郵船の定期船事業(コンテナ船がメイン)の経常利益は前期比5.2倍の7,342億円と好業績を牽引し、経常利益の73%を占めている。定期船市況が、中国欧州便は2020年比で約5倍、中国北米が約2倍に上昇したことが大きい。現状は高止まりしているが、下落時には下方修正、減配リスクがある。

②為替や燃料油価格等などの変動リスク

海運市況の経常利益押し上げ効果が6787億円と大きかったため、原燃料費や為替の影響はあまり目立っていない。

しかし、2022年3月期で円安メリットが310億円ある一方、燃料油高が37億円のデメリットだった。仮に市況が高水準でも、円高になれば、燃料高とあわせて利益を圧縮する可能性がある。

文/編集・dメニューマネー編集部

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