マイナンバーカードには便利な使い方があるが、あまり知られていない。できることとして、身分証明やコンビニでの住民票取得などが挙げられるが、それ以外でできる便利な活用方法とはどのようなものだろうか。
その1 「旧姓」で本人確認ができる
マイナンバーカードには、戸籍上の姓と旧姓の両方を記載できる。これにより、結婚で名字が変わっても、銀行口座の名義や各種契約、就職、転職といった旧姓が使われる場面で、すぐに本人確認が可能だ。
カードをすでに持っている場合もそうでない場合も、旧姓が記載された戸籍謄本などを自治体に提出することで、旧姓を追記・併記してもらえる。
その2 デジタル版のワクチン接種証明を発行できる
2021年12月に、日本政府公式の「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」が発表され、接種証明を紙ではなくスマホ上に表示できるようになった。
これにはマイナンバーカードが必須で、カードをスマホで読み取り、カード発行時に設定した4桁の暗証番号を入力すると表示される。
証明書を一度取得すればアプリを起動するだけで表示できるため、渡航先への入国時や日本への帰国時、国内旅行で提示して特典を受けるときなど、さまざまなシーンで役立つだろう。
その3 自撮りや必要書類の撮影なしで本人確認できる
マイナンバーカードは役所の窓口などでの本人確認だけでなく、オンラインで本人確認を行う機能である「公的個人認証」にも使える。
例えばフリマアプリのメルカリが展開する決済サービス「メルペイ」では、2021年3月からこの機能を導入した。
導入前は自撮りや本人確認書類の撮影が必要で、書類を目視で確認していたため審査に時間がかかっていた。しかし、導入後はカードをスマホで読み取り、署名用パスワードを入力すれば、最大10秒ほどの待ち時間で本人確認ができる。
最大2万円分のポイントがもらえる「マイナポイント第2弾」も開始
政府は、マイナンバーカードを取得すると最大2万円分のポイントがもらえる「マイナポイント第2弾」を順次開始している。
3種類のポイント付与があり、「カード取得者に最大5,000円分」は1月1日に開始した。「カードを健康保険証として利用申し込みした人に7,500円分」「マイナンバーと公金受取口座を紐づけた人に7,500円分」については、6月30日に開始される予定だ。
ここで紹介した使い方やマイナポイント第2弾を踏まえ、カードを新たに取得したり、これまで使っていなかった機能を試してみたりするのもよいだろう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
画像・umaruchan4678 / stock.adobe.com(画像はイメージです)
(2022年5月23日公開記事)
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