どんな意味?「フェアトレード」──【ビジネス・カタカナ用語】

2022/05/24 11:00

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「フェアトレード」の仕組みは、SDGs17すべての目標につながっていることから、国内外の多くの企業が注目しています。日本の「フェアトレード」製品の消費規模はまだ小さく、世界市場の約1%です。 “オルタナティブトレード”といわれることもある「フェアトレード」。詳しい意味を知っていますか? 「フェアトレード」は公平・公正な

「フェアトレード」の仕組みは、SDGs17すべての目標につながっていることから、国内外の多くの企業が注目しています。日本の「フェアトレード」製品の消費規模はまだ小さく、世界市場の約1%です。

“オルタナティブトレード”といわれることもある「フェアトレード」。詳しい意味を知っていますか?

「フェアトレード」は公平・公正な貿易の仕組み

「フェアトレード」は、原料や製品を適正な価格で継続的に購入(輸入)・消費することで、開発途上国の生産者や労働者の貧困改善と経済的な自立を目指す仕組みです。日本では、“オルタナティブトレード”(もう一つの形の貿易)とも呼ばれています。

開発途上国の生産者や労働者は安価な製品を作るために、低賃金労働を強いられていることがあります。また、生産性向上のために使用する大量の農薬は、環境や健康被害の原因にもなります。

「フェアトレード」は、品質に見合った公平な価格で継続的に購入することで、生産者の労働環境や生活水準を保ち、さらに自然環境を守る貿易サイクルなのです。

消費者は「フェアトレード」認証製品の購入で社会貢献できる

「フェアトレード」は、原料の生産から完成品に至るまでのすべての工程で社会的、環境的、経済的な基準が設けられています。基準を満たした製品のみが国際フェアトレード認証ラベルを貼り付けることができます。

このラベルは世界的に最も認知されている倫理ラベルのひとつです。代表的な「フェアトレード」認証製品には、コーヒーやカカオ、コットン製品、バナナ、スパイスなどがあります。

「フェアトレード」認証製品市場は、世界で年間1兆円規模にまで広がっています。6,100社以上の企業が参加し、消費者が社会貢献活動の一環として商品を継続的に買うことで、開発途上国に住む160万人の生産者・労働者の生活を支えています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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