優待狙い、インフレ買い控え……「イオン」の株価は上がる?下がる?

2022/05/24 15:00

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イオン <8267> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月22日時点)。 プラス材料 マイナス材料 経済リスタート

イオン <8267> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月22日時点)。

プラス材料 マイナス材料
経済リスタートで過去最高益もインフレによる買い控えで消費不振が継続
株価下落で株主優待狙いの新規買い期待PB商品の価格据置による収益悪化懸念

2つのプラス材料

①経済リスタートで過去最高益も

コロナ禍ではスーパーやドラッグストアが収益を支え、足元はショッピングモールが改善。ネットスーパーの伸びも高い。前期営業利益は下方修正だったがコロナ禍で16%増益を確保した。今期は2,150億円(2,100〜2,200億円レンジ予想中央値)と2020年2月期の過去最高2,155億円を抜く可能性がある。

②株価下落で株主優待狙いの新規買い期待

株主優待でトップクラスの人気を誇る。株安、コロナ禍で赤字になっても減配しなかったため配当利回りは1.58%と悪くない。さらに、イオングループでの買い物の割引特典、3〜7%のキャッシュバック、1,000株以上の長期保有者には、2,000円から10,000円のギフトカードが個人投資家に魅力。

2つのマイナス材料

①インフレによる買い控えで消費不振が継続

世界的なインフレによる食品高、物流コスト上昇などが懸念材料だ。インフレによる買い控えが消費を冷やす可能性がある。過去にもインフレで小売業界はダメージを受けた歴史がある。米国でもスーパー最大手のウォルマート、ディスカウント店のターゲットの下方修正で小売り株は売り込まれた。

②PB商品の価格据置による収益悪化懸念

食品に値上げが相次ぐ。イオンは自社のPB商品「トップバリュー」について6月まで価格を据え置くことを決定している。採算の高いPB商品のシェア拡大を狙っている。しかし、価格据え置きの影響がどの程度あるのか不透明で第1四半期(3〜5月)決算を見極めたいという見方が多いようだ。

文/編集・dメニューマネー編集部

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