無印良品を運営する良品計画 <7453> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月23日記)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
コロナ感染拡大一服で国内販売回復基調 | ① | 4月に業績下方修正、中国次第で再下振れも |
中国ロックダウン後のアジアでの成長期待 | ② | インフレによる買い控えで消費不振が継続 |
2つのプラス材料
①コロナ感染拡大一服で国内販売回復基調
国内でコロナ感染拡大が一服し人の動きが活性化してきている。国内販売は回復基調だ。既存店売上は2021年9月〜11月期が4.6%減、12月〜2月が3.9%減。3月はオミクロン株の制限で10%減も4月は0.6%増とプラスに転じた。岸田内閣はインバウンドも徐々に開放する意向で期待は大きい。
②東アジアでの成長期待
2022年2月末の店舗数は38店増の1040店。国内が17店増の473店。海外が21店増の567店。海外店舗数の方がすでに多い。
中国では、コロナ禍で一部閉店、時短などを行っており中国既存店が3月32.1%減、4月37.7%減と厳しい。中国は6月にも経済再開方針でアジアでの回復期待は強い。
2つのマイナス材料
①4月に業績下方修正、中国次第で下振れも
2022年8月期決算予想を下方修正(4月14日)。売り上げ4,800億円から4,700億円(前期比4%増)へ100億円、営業利益を450億円から380億円(11%減益)へ70億円の下方修正。国内では衣料販売が低迷した。売り上げの約3割を占める中国はゼロ・コロナ政策で減速。中国次第では再下方修正もあり得る。
②インフレによる買い控えで消費不振が継続
世界的なインフレによる食品高、物流コスト上昇などが懸念材料だ。インフレによる買い控えが消費を冷やす可能性がある。過去にもインフレで小売業界はダメージを受けた歴史がある。米国でもスーパー最大手のウォルマート、ディスカウント店のターゲットは下方修正で小売り株は売り込まれた。
文/編集・dメニューマネー編集部
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