マイナンバーカードを健康保険証として利用する際は、「医療機関で保険証として使えなかった」ということにならないよう、事前にやっておくべきことがある。また、マイナンバーカードは、従来の保険証と比べてどんなメリットがあるのだろうか。
マイナンバーカードを保険証として利用するメリット
転職や結婚、転居をしても、新しい健康保険証の発行を待たずに、マイナンバーカードを病院や薬局のカードリーダーにかざすだけで利用できるというメリットがある。
これまでは急な入院などで高額な費用が発生しても、「限度額適用認定証」という書類を提示しない限り、その場では全額を支払う必要があった。しかし、カードがあれば限度額以上の一時支払いの手続きも不要になる。
さらに、確定申告で医療費控除を申請する際、今までは医療費を自分で集計しなければならなかったが、カードを保険証として利用すると医療費が自動で入力されるというメリットもある。
保険証として利用する前に「対応する医療機関の確認」と「利用申込」が必要
普段利用している医療機関が、マイナンバーカードの保険証利用に対応しているかどうか確認しよう。
2023年度末までに、おおむねすべての医療機関で対応できるよう目指しているが、現時点では使える医療機関が限られているからだ。
「マイナ受付」のステッカーやポスターが貼ってある医療機関は対応している。厚生労働省が公開しているリストからも、対応している医療機関を確認できる。
また、カードの保険証利用には申し込みが必要である点にも注意したい。申し込みで用意するものは、マイナンバーカードと市区町村窓口で設定した数字4桁の暗証番号だ。
マイナンバーカード読み取り対応のスマートフォンや、ICカードリーダーをつないだパソコン、セブン銀行のATMから申し込める。
保険証利用を申し込むと7,500円分のポイント付与も
政府が順次開始している「マイナポイント第2弾」では、マイナンバーカードの保険証利用を申し込んだ人に7,500円分のポイントを付与する。6月30日に申し込みの受付を開始する予定で、それ以前にすでに申し込んだ人も対象になる。
まだ利用を申し込んでいない人は、ポイントが付与されるこの機会に検討してもよいだろう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年5月25日公開記事)
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