コロナ禍の前よりも心の不調を抱える人が増えている──。医師の95.6%が、心の不調を抱える患者が以前より増えたと回答しており、彼らの共通した口グセで最も多いのが「どうせ」だったという。
心の不調を抱える30・40代女性が増加中?
コロナ禍の心の健康について調査したのはヒューマン・データ・ラボラトリ。全国の医師1000人を対象に3〜4月にかけて行った。
心の不調の原因を聞いたところ(複数回答)、トップ3は「コミュニケーション不足」、「職場環境」「家庭環境」で、いずれも50%弱の人が挙げている。
年代・性別では、心の不調を抱える患者(複数回答)は30・40代の女性の割合が高かった。また男女とも30~40代で患者が多い。
心の不調を抱える患者 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
10代 | 9.0% | 11.8% |
20代 | 18.7% | 31.4% |
30代 | 25.9% | 40.1% |
40代 | 27.1% | 35.6% |
50代 | 21.1% | 26.1% |
60代 | 8.7% | 14.0% |
リリースでは、姫野友美氏(ひめのともみクリニック院長)が、30~40代女性が子育て世代であり、学校が休校になったことで一日中、子どもの面倒をみなくてはならないこと、夫がリモートワークで家にいるようになり、家族全員の食事を作るなど家事の負担も増えていると指摘。その上で、「その結果、自分の時間がほとんどなくなり、家庭内の不協和音が生じ、心の不調を引き起した人が多い」と思われるとコメントしている。
「どうせ」以外に多かった口グセは?
心の不調を抱える人の口グセで多かったものも聞いており(複数回答)、最多は「どうせ」(40.4%)だったが、他にも次のようなものがあった。
「だめだ」(31.8%)
「むり」(30.7%)
「でも」(28.9%)
「だって」(28.7%)
「どうしよう」(22.8%)
「しょせん」(16.0%)
医師との会話にもネガティブな言葉がこぼれている実態が分かる。「自分もこの言葉よく言っているかも」と心当たりがある人は注意したい。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年5月26日公開記事)
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