【コロナ禍】転職で「年収が上がった」人が増加。ただ転職理由は「給与」ではない?

2022/07/31 08:05

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コロナ禍が今の働き方を見直す機会になった、という人は多いでしょう。実際に、エン・ジャパン <4849> の調査で、「コロナ禍が転職活動を始めるきっかけになった」という人が36%、コロナ収束後を見据えて転職活動を活発化させたいという人が41%もいることが分かっています。 最新の転職理由、「給与の低さ」を押さえ

コロナ禍が今の働き方を見直す機会になった、という人は多いでしょう。実際に、エン・ジャパン <4849> の調査で、「コロナ禍が転職活動を始めるきっかけになった」という人が36%、コロナ収束後を見据えて転職活動を活発化させたいという人が41%もいることが分かっています。

最新の転職理由、「給与の低さ」を押さえた第1位は?

コロナ禍で転職活動を始めた人が挙げた具体的なきっかけ(転職理由)で最も多かったのは、「やりがい・達成感を感じないから」です。2位の「給与が低いから」、3位の「コロナ禍の影響で、会社の経営が苦しくなったから」を上回っています。

今転職を考えている人たちは、“金銭面での不安の解消”よりも“満足を得ること”を重視しているということです。

「コロナの影響で自身の将来を深く考えるようになった」との声もあり、コロナ禍がより広い視点で会社や自身の将来性を考えるきっかけになった、という人が多いのかもしれません。

高まる正社員の転職率。在宅勤務も要因に?

別の調査によると、2021年の正社員の転職率は過去6年間で最も高かったそうです(マイナビ「転職動向調査2022年版」)。

また、この年の転職者のうち半数近くが、週4日以上在宅勤務をしていたことも分かっています。在宅勤務の浸透によって、転職活動に充てられる時間が増えたことも、転職率増加の一因と考えられるとのこと。在職中に転職する人の割合も前年より増えているので、確かに関係がありそうです。

「転職で年収が上がった」割合も上昇。転職が当たり前の時代に突入か

マイナビの調査によると、2020年までは企業規模がより大きい企業から、小さい企業へ転職するケースが多かったそうですが、2021年はより大きい企業への転職率が高くなっています。

また、転職により年収が上がった割合は全体で35.6%と、直近3年間で最も高くなりました。特に男性の30代と40代で、転職によって年収が上がる傾向が見られています。

前職の勤務先での就業期間は、全体で平均58.7カ月と、この4年間で最も短くなる結果に。さらに、転職回数が「1回」という人の割合も年々減少しています。転職回数が「2~3回」の割合が増えていることも踏まえると、「転職」は今後ますます多くの人々にとって、より身近な事柄になっていきそうです。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年5月29日公開記事)

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