お薬手帳を「持病がないから」「持ち歩くのがめんどくさい」と作らない人もいるようですが、窓口での負担額が毎回安くなるなどメリットがあります。
メリット1 窓口負担額が1回につき40円安くなる
お薬手帳を持っていると、薬局での自己負担額が1回につき10~40円安くなるケースがあります。対象となるのは6ヵ月以内に同じ薬局を利用した場合で、大型の薬局やチェーンの薬局は対象外です。
初回は安くなりませんが、2回目以降にお薬手帳を出すと70歳未満の3割負担者は40円、70歳以上の1割負担者は10円、薬代から差し引かれます。
1回40円と少ない金額ではありますが、何度も薬をもらう場合には大きな差になります。
メリット2 災害時など処方せんがなくても処方してもらえる
お薬手帳があれば、地震や津波で医療インフラが断たれた場合に、処方せんがなくても薬をもらえます。
災害時にはカルテ情報が確認できなくなることがあります。そうした時、自分が普段飲んでいる薬について、薬剤名や量などを、薬剤師に正しく伝えられる人は少ないでしょう。お薬手帳があれば、そうした情報が伝えられます。
実際に2011年の東日本大震災では、お薬手帳のおかげで薬を受け取れたという事例があったそうです。
忘れやすいならお薬手帳のアプリを活用して
持ち歩くのが面倒なら、スマホにアプリをインストールするといいでしょう。
通常のお薬手帳と同じように処方された薬の内容を管理できることに加え、処方せんの画像を薬局に送信するだけで受付できたり、家族全員の情報をまとめて管理したりできるものもあります。
代表的なお薬手帳のアプリは以下の通り。
・日薬eお薬手帳
・お薬手帳プラス
・おくすり手帳Link
スマホのバッテリーが切れると使えないなどデメリットもありますが、普段持ち歩くスマホにお薬手帳の情報があることは、安心材料になるかもしれません。
文・佐々木佐奈(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年5月29日公開記事)
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