定年後は、クレジットカードの審査に通らない可能性がある。よって、50代のうちに手持ちのカードを見直し、必要に応じて作っておいたほうがよい。カード選びでは、どのような点に注意すべきだろうか?
定年後にクレジットカードを作れない可能性がある理由
一般的にクレジットカードの発行に年齢の上限はないため、定年で退職したからといってカードの審査に通らないわけではない。
ただし、審査では安定した収入があるかどうかを見られるケースがほとんどで、年金額などによっては収入が安定していないと見なされて、審査に通らない可能性がある。
年齢を重ねると病気による死亡リスクが高まり、クレジット代金を回収できなくなる懸念があることも、現役世代と比べて審査に通りにくくなる理由の一つだ。
まずは手持ちのカードの見直しを
すでに手持ちのカードがある場合、年会費が有料であるにもかかわらず利用頻度が低いカードなどは、解約を検討したほうがよい。
50代の7割以上がカード保有枚数を「3枚以下」と回答しているので(2021年 まねーぶ調べ)、自分の保有枚数が適切な範囲に収まっているかどうか確認するのもよいだろう。
定年を迎えても、基本的にはカード解約の申し出がなければ自動的に更新されるため、必要以上に予備のカードを持たないようにしたい。使わないカードを持ち続けていると、不正利用に気づかないまま利用代金が引き落とされる原因にもなるからだ。
50代のうちにクレジットカードを作るときの注意点
カードを新しく作るときは、定年後の生活スタイルに合わせたカードを選ぶことが大切だ。国内・海外旅行保険が自動付帯したカードやグルメ関連の特典が充実したカードなど、それぞれ特徴が異なるからだ。
特典を踏まえて年会費が有料のカードを選ぶ人もいるだろうが、「年会費に対して機能が見合っているか」「いつから年会費が発生するのか」などは確認しておこう。
シニア世代を対象とするカードがある一方で、20代限定や40歳未満限定のカードもあるので、年齢制限にも注意したい。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年5月28日公開記事)
【関連記事】
・10月に「児童手当特例給付」が廃止へ
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
・「老後破産」の前兆!知るべき「NG行為」
・SBI証券と楽天証券どちらで開設する?(外部)
・1000万円ためる人が「絶対にやらない」4つのこと