ダイキン工業<6367>の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年5月25日時点)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
空調機器シェア拡大の成長ストーリー | ① | インフレによるコストアップで成長鈍化 |
SDGsや ESG投資の観点からも注目 | ② | 中国ロックダウンの影響が不透明 |
2つのプラス材料
①空調機器シェア拡大の成長ストーリー
空調機器で世界トップクラス。高成長、高収益。インフレによるコスト上昇を吸収して、今期は9%増収、8%営業増益と2期連続で過去最高を見込む。アジアでエアコンは普及期、脱炭素の流れでインバータエアコンは拡大期、北米では代理店買収によるシェア拡大。長期成長ストーリーを描きやすい。
②SDGsや ESG投資の観点からも注目
エアコンの冷媒に使うフロンは温室効果ガスとして地球温暖化に影響する。冷媒を内製していることも特徴で、環境負荷の低い冷媒を積極的に採用している。その特許権は不行使を宣言して、業界での普及に努めている。脱炭素に貢献している企業としてSDGsや ESG投資の観点からも注目されそうだ。
2つのマイナス材料
①インフレによるコストアップ直撃で成長鈍化
前期は米国、中国の住宅空調が好調で期中3度上方修正。営業利益は33%増の3,163億円と過去最高だった。今期は8%増の3,400億円予想。インフレによるコスト上昇を1,500億円見込んでおり、拡販、価格戦略、コストダウンで吸収するが鈍化は避けられない。ただ為替を含め保守的との見方も多い。
②中国ロックダウンの影響が不透明
中国の不動産市況の悪化から中国減速懸念があったが、2022年3月期の中国空調事業売上は31%増と高成長を維持した。しかし、中国はコロナ感染拡大によるロックダウンの影響により4月売上は大きく落ち込んだようだ。今期の中国は6%増と保守的な見方だが、採算も高い地域だけに不透明感が残る。
文/編集・dメニューマネー編集部
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