マイナンバーカードを保険証代わりに使える手続きには、メリットとして「引っ越しをしても保険証の住所変更が不要」「医療費控除の手続きが楽」などがありますが、デメリットもいくつかあり、保険証を使うときよりも支払う金額が多くなります。主に3つの注意点に気をつけましょう。
注意点1 窓口負担額が最大21円高くなる
注意点の1つ目は、マイナンバーカードを保険証として使うと、保険証を利用するときより料金が高くなる点です。
自己負担3割のケースでは、初診で21円、再診で12円、調剤では9円が加算されます。ただ受診ごとにかかるわけではなく、加算は月に1度です。高額な加算ではありませんが、多く支払うことに変わりありません。
ただし不評のため、今後見直す方向で検討されているようです。
注意点2 病院によっては使えない
2つ目の注意点は、マイナンバーカード を保険証として受け付けていない病院など医療機関があることです。
マイナンバーカードを保険証として使えるのは、読み取るシステムを導入している医療機関だけで、まだ全体の20%ほどしか導入されていないようです(2022年5月現在)。
ただし、2023年の3月からはすべての医療機関で使えるようになる予定です。
注意点3 持ち歩くことで紛失・悪用のリスクが高まる
3つ目の注意点は、マイナンバーカードを持ち歩くことによる紛失や盗難のリスクです。
保険証にも紛失のリスクはありますが、保険証として利用するマイナンバーカードには顔写真や住所以外にも、医療情報や決済情報といった個人的な情報がひもづいており、紛失することでこれらが悪用されることも考えられます。
また紛失すると再発行に800円かかることや、受け取りまでに2ヵ月ほどかかる点も不便です。紛失しないよう、持ち歩く際には注意が必要です。
登録するかどうかは、今後の普及状況を踏まえて検討してはいかがでしょうか。
文・佐々木佐奈(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年6月24日公開記事)
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