銀行で硬貨を預けるとお金が取られる時代、昔ながらの「小銭貯金」は、やり方次第ではかえって損をしてしまう可能性があります。主な銀行の硬貨取扱手数料をチェックするとともに、時代にあった「小銭貯金」のコツをおさえましょう。
押さえておきたいメガバンクとゆうちょ銀の硬貨取扱手数料
メガバンク3行とゆうちょ銀行 <7182> の硬貨取扱手数料を確かめましょう。特に、ゆうちょ銀行はATMの利用でも手数料がかかる点に注意が必要です。
ゆうちょ銀行 | |
---|---|
窓口手数料 | 預ける枚数 |
無料 | 1~50枚 |
550円 | 51~100枚 |
825円 | 101~500枚 |
1100円 | 501~1000枚 (以降500枚ごとに550円を加算) |
ゆうちょ銀行 | |
---|---|
ATM手数料 | 預ける枚数(一回100枚まで) |
110円 | 1~25枚 |
220円 | 26~50枚 |
330円 | 51~100枚 |
メガバンク3行は、ATMはいずれも1回あたり100枚までしか預けられませんが、無料です。
手数料 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 | みずほ銀行 |
---|---|---|---|
無料 | 100枚まで | 300枚まで | 100枚 |
550円 | 101~500枚 | 301~500枚 | 101~500枚 |
1100円 (みずほのみ1320円) | 501~1000枚 (以降500枚ごとに550円を加算) | 501~1000枚 | 注1320円 501~1000枚 (以降500枚ごとに660円を加算) |
100枚までなら、ゆうちょ銀行以外のATMを利用すれば手数料はかかりません。窓口に限定すると、無料で取り扱ってくれる枚数が一番多いのは三井住友銀行。300枚までですから、500円玉貯金なら15万円まで貯められることになります。
窓口で預ける枚数ごとに一番安い銀行は、101~300枚までなら「三井住友銀行」。301~500枚なら「ゆうちょ銀行以外」。501枚以上なら「みずほ銀行以外」です。
小銭貯金のコツ① 小さめの貯金箱を選ぶ
これらを踏まえて小銭貯金を始めるコツを考えてみましょう。
一つ目は、小さめの貯金箱を選ぶこと。理由は、大きな貯金箱にたくさんの硬貨を貯めると銀行預入で手数料がかかるからです。
手のひらサイズの貯金箱にして、手数料が抑えられる枚数のうちに銀行へ持っていく習慣をつけましょう。
小銭貯金のコツ② 家に着いたら銀色の硬貨(50、100、500円玉)を貯金箱へ
二つ目は、帰宅したら財布から銀色の硬貨(50、100、500円玉)を貯金箱へ入れる習慣をつけることです。この習慣が身につくと、自然と普段の支払はお札と10円以下の硬貨で済ませるようになり、財布の中の把握もしやすく、財布が1円、5円硬貨でパンパンになるのも防げます。
小銭貯金のコツ③ 小銭貯金専用の口座を作る
三つ目は、専用の口座を作ることです。これは緊急時以外には手をつけない、貯める専用の口座です。増えていく残高を見ると、モチベーションが上がって続けられます。確認した硬貨の取扱手数料も考慮して、どの銀行に口座を作るか考えてみましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年6月26日公開記事)
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