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住宅ローン「借り換え」で注意したい2つの点 借り換えで損するのはどんな人?

2022/08/30 13:55

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住宅ローンの固定金利がさらに上がる前に「借り換え」を考える人は多いと思いますが、借り換えには注意すべき点があります。借り換えで本当に経済的な負担が減るのかどうかをよく考えて、他の方法も併せて検討しましょう。 借り換えの注意点1 諸費用がかかる 住宅ローンの借り換えでは金利が安くなることばかりが強調されがちですが、意外と

住宅ローンの固定金利がさらに上がる前に「借り換え」を考える人は多いと思いますが、借り換えには注意すべき点があります。借り換えで本当に経済的な負担が減るのかどうかをよく考えて、他の方法も併せて検討しましょう。

借り換えの注意点1 諸費用がかかる

住宅ローンの借り換えでは金利が安くなることばかりが強調されがちですが、意外と高い「諸費用」がかかります。例えば、以下のような費用です。

・事務手数料
・保証料
・印紙税
・登録免許税
・登記費用

一般的に、諸費用は数十万円になります。借り換え先によっては事務手数料や保証料がかからない場合もありますが、印紙税・登録免許税は必ずかかります。手続きを司法書士に依頼すれば、登記費用もかかります。

借り換えの注意点2 団信の保障内容が変わる

住宅ローンを借り換えると、団信の保障内容が変わることがあります。

団信は返済者に万一のことがあった場合に、住宅ローンの残債が保険金でまかなわれる仕組みです。最近では死亡時だけでなく、がんや生活習慣病も保障されるといった団信もあります。

借り換え先の団信の保障内容をよく確認しておかないと、保障でカバーされる範囲が減ったり、団信保険料が金利に上乗せされたりすることがあります。

借り換えに向いているのはどんな人?

住宅ローンの借り換えに向いているのは、以下のような人です。

・金利差で諸費用を上回るメリットが出る人
・団信の保障内容も併せて見直したい人、健康状態が悪化していない人
・貯蓄が増えて固定金利から変動金利に変更したい人

ただし、世界的な金利上昇を受けて、変動金利も上がることが予想されています。固定金利から変動金利に借り換える場合は、注意が必要です。

借り換えだけでなく「繰上げ返済」も検討しよう

貯蓄が増えて家計に余裕が生まれたなら、借り換えよりも「繰上げ返済」のほうがお得になるケースがあります。特に、まとまった資金を返済に充てて返済期間を短くする「期間短縮型」なら、利息の負担が大きく減る可能性があります。

最近は、借り換えを簡単にシミュレーションできるサイトが増えています。今後金利が上昇するとなると、「早く借り換えなければ」とあせる人もいるでしょう。しかし、そんなときこそ金利以外の条件もしっかりチェックし、他の方法と比較検討した上で最適な選択をすることが大切です。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

(2022年6月28日公開記事)

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