銀行員が教える「今、投資家が注目している」金融商品3選

2022/08/30 12:55

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「ゼロ金利で何に投資していいか分からない」という人は多いでしょう。金融商品販売の現場で、銀行員が「今多くの投資家が注目している」と感じる金融商品を3つ紹介します。 「為替リスクを取れない人に」──円建てコーラブル債 円建てで固定金利の社債「円建てコーラブル債」が保守的な投資家から注目され、最近では預貯金からのシフトが増

「ゼロ金利で何に投資していいか分からない」という人は多いでしょう。金融商品販売の現場で、銀行員が「今多くの投資家が注目している」と感じる金融商品を3つ紹介します。

「為替リスクを取れない人に」──円建てコーラブル債

円建てで固定金利の社債「円建てコーラブル債」が保守的な投資家から注目され、最近では預貯金からのシフトが増えています。コーラブル(callable)債とは、発行体の都合で早期償還(期限前償還)される可能性がある仕組み債。約5年で0.5%超の利回りが期待できる債券も発行されています。

コーラブルとは「コールできる」という意味で、この場合、「発行体が投資家から債券を買い取る」という意味と考えればよいでしょう。

注意点としては、発行体が破たんすれば元本が損なわれる可能性があります。また、発行体の都合で満期償還日よりも前に元本が償還される可能性があります。

「1年未満でも3%超の利回りも可能」外貨建て債券(米ドル建て)

米国の金利が上昇しているため、米ドル建て債券なら1年未満でも3%超の利回りが期待できると注目されています。

資産を日本円だけではなく、他の通貨にも分散できます。期間や発行体など選択肢も豊富で、投資家のリスク許容度に応じ、豊富な銘柄から選べます。

ただ注意点として、発行体の破たんリスクや、為替変動リスクがあります。

「税制面でのメリットが魅力」外貨建て保険

外貨に投資するという点では外貨建て債券と共通点はありますが、保険ならではのメリットとして、保障だけではなく、相続や贈与に活用して税制上の優遇が受けられることがあります。運用利回りが上がっていることもあって注目されています。

ただデメリットとして、コストが高く、途中解約すると元本が大きく減ってしまう可能性があります。

多くの国が金利を引き上げ始めた中で、日本は金融緩和を続けており、金利政策の違いが市場にゆがみをもたらしています。こうした状況は、有利な金融商品を購入できるチャンスでもあります。

文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

(2022年6月28日公開記事)

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