家計を見直したい

相談「いつもボーナスを使い切ってしまいますが、貯金として残すにはどうすればいいでしょうか」

2022/08/25 15:55

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会社員・男性(42)、共働き(妻はパート勤務) 子ども2人(小5、小1)の相談 「いつも、ボーナスが貯金できません。夏のボーナスは約70万円で、そのうち半分は家族旅行や家電の購入費用、夫婦の小遣いなどに充て、残り半分は、いったんは貯金しています。しかし予定外の出費があると、その残りも結局ほとんど使ってしまいます。ボーナ

会社員・男性(42)、共働き(妻はパート勤務) 子ども2人(小5、小1)の相談

「いつも、ボーナスが貯金できません。夏のボーナスは約70万円で、そのうち半分は家族旅行や家電の購入費用、夫婦の小遣いなどに充て、残り半分は、いったんは貯金しています。しかし予定外の出費があると、その残りも結局ほとんど使ってしまいます。ボーナスを貯金として残すにはどうすればいいでしょうか」

アドバイス1 「貯金」と「特別支出」を分けて管理しましょう

ボーナスから貯金できないのは、「貯金」と「特別支出」が一緒くたになっているからです。貯金と特別支出は銀行口座を別々にし、分けて管理しましょう。

特別支出とは、不定期または数ヵ月~数年に一度の頻度で発生する、生活費以外の支出のことです。詳細は家庭ごとに異なりますが、主に以下のようなものを指します。

・冠婚葬祭費
・帰省費用
・年払い保険料
・車検費用
・家具、家電購入費用

まず、自分の家庭でかかっている年間の特別支出を書き出し、その金額を合計してみましょう。保険や車検などは事前に出費時期も分かります。

その金額を毎月の収入やボーナスから計画的に貯め、生活費以外はそこから支出するのです。特別支出と貯金を分けておけば、特別支出のために貯金を切り崩してしまうことはなくなります。

アドバイス2 ボーナスは「消費:特別支出:貯金=5:3:2」が目安です

また、貯金額も無理せず、特別支出や家族旅行などへの配分を考えたうえで、ボーナスから貯める金額を決めましょう。ファミリー世帯なら、ボーナスは「消費:特別支出:貯金=5:3:2」の割合が目安です。

相談者の家庭なら、夏のボーナスは70万円ですので、「消費:特別支出:貯金=35万円:21万円:14万円」となります。

消費に半分も必要ないなら、「消費:特別支出:貯金=4:3:3」のように変えてもいいでしょう。

ただし、ボーナスからしっかり貯めるためには、貯金の割合は「2」未満に減らさないようにしましょう。

ボーナスは使い道やその割合を事前にしっかり決め、目的別に管理すれば、いつの間にかボーナスを使い切るということもなく、貯金も着実に増やせるはずです。

文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

(2022年6月30日公開記事)

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