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住宅ローン「希望通り借りられない」人はどうすればいい?

2022/08/24 09:55

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マイホームを買うのに理想を追い求め過ぎると、必要金額が高くなって住宅ローンを希望通りの額、借りられない人もいます。借りられる額を増やす方法はあるのでしょうか? 家を買うのにはどれくらいかかる?年収はいくら必要? 家を買うのにどれくらいのお金が必要か、全国平均では、新築の戸建てて3500万円、マンションなら4500万円。

マイホームを買うのに理想を追い求め過ぎると、必要金額が高くなって住宅ローンを希望通りの額、借りられない人もいます。借りられる額を増やす方法はあるのでしょうか?

家を買うのにはどれくらいかかる?年収はいくら必要?

家を買うのにどれくらいのお金が必要か、全国平均では、新築の戸建てて3500万円、マンションなら4500万円。中古なら3000万円未満といったところです。

フラット35の利用者調査による、必要な資金と年収は以下の通りです。

<家の種類所要資金年収倍率必要な年収
新築マンション4,545万円7.0倍7649万円
新築一戸建て3,534万円76.7倍7527万円
中古マンション 2,971万円75.8倍7512万円
中古一戸建て 2,480万円75.5倍7450万円
(出典:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査、2021年8月3日公表」)

年収倍率とは、金融機関が住宅ローンの審査をする際に、融資の判断基準の目安としているものです。

場所や建物にもよりますが、平均的には、新築戸建てを買おうと思えば、年収は527万円必要で、ローンは3500万円くらいで組む必要がありそうです。

最も安い中古一戸建てでも年収450万円は必要ですが、日本の平均年収は416万円程度なので(厚生労働省「毎月勤労統計調査」)、希望通り借りられない人が過半数ということになってしまいます。

希望通り借りられない人の対処法と注意点

希望通りの額が借りられそうにない場合、どうしたらいいのでしょうか。

まず前提として、「借りられる額で買う」ことは考えるべきでしょう。無理して借りても、返せなくなる可能性があります。「住宅ローン破産」という言葉もあります。

ただ、ちょっとした工夫で借りる額を(無理ない範囲で)増やす方法はあります。

たとえば、夫婦どちらか一方の収入が少なくて住宅ローンが希望通り借りられない人は、夫婦で合算した収入による住宅ローンを組むという方法です。

夫婦ペアローン 控除は2人とも受けられるが離婚になると大変

夫婦それぞれが住宅ローンの申し込みをする方法です。メジャーな方法のようですが、実は利用者はそう多くありません。三井住友信託銀のアンケートでは、ペアローンで家を買った人は全体の1割弱しかいないそうです。

たとえば4,000万円の住宅ローンを組みたいときに、半分ずつにしたり、夫が2,500万円、妻が1,500万円などに案分したりして、それぞれ独立した住宅ローンを組みます。

これなら、夫または妻が一人で4000万円を借りなくても済みます。住宅ローン控除も2人分適用されます。

ただ注意点としては、契約が2つなので手数料が2人分かかります。また万が一離婚するときは手続きが大変です。住宅の売却は夫婦の合意がなければできないので、合意の上で売却するのか、ペアローンを一本化して片方が今まで通り住み続けるか決めなければいけません。

なお、住宅の持ち分はローンの返済比率によって決めることが多く、夫が2500万円、妻が1500万円のローンを組んだ場合は、夫の持分が62.5%、妻が37.5%となります。

夫婦で収入を合算、連帯債務・保証をつけた住宅ローン

ローンは夫か妻のいずれかが1人のままで、そのかわりに配偶者の連帯債務や連帯保証をつけることで、夫婦で収入を合算した住宅ローンを組むという方法もあります。

連帯債務と連帯保証でも違いがあります。連帯債務者は住宅ローン控除が受けられ、団体信用生命保険にも加入できます。しかし、連帯保証人はどちらも適用されません。

いずれにせよペアローンと同様、離婚時に連帯保証や連帯債務をどう整理するかは問題になります。

年収の2割程度はローン返済に消える

このように、夫婦の収入を合算すれば、借りられる住宅ローン額は増やせるかもしれませんが、借りすぎは要注意です。

年収に占める住宅ローン返済額の割合は、平均で20%前後です。年収400万円なら年間返済額は80万円、毎月の負担額は約6万7,000円です。

今は返せそうでも、失業したり給与が減ったり、子供が生まれて出費が増えたりすると、たちまち返済は苦しくなります。そうしたことも踏まえて、無理のない返済計画を立てましょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年6月30日公開記事)

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