株価低迷中のディズニーやHISは回復するか? アフターコロナ「リベンジ消費」爆発!

2022/09/04 06:55

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新型コロナ対策のまん防などが3月22日に完全解除され約3ヵ月が経過した。リベンジ消費が顕著になってきている。百貨店、アパレル関連の株式銘柄には年初来高値が目立ち始めた。一方、アフターコロナ(アフコロ)で“本命視”されたHISとオリエンタルランドの株価は低迷中だ。復活はできるのか? アフターコロナでリベンジ消費爆発 5月

新型コロナ対策のまん防などが3月22日に完全解除され約3ヵ月が経過した。リベンジ消費が顕著になってきている。百貨店、アパレル関連の株式銘柄には年初来高値が目立ち始めた。一方、アフターコロナ(アフコロ)で“本命視”されたHISとオリエンタルランドの株価は低迷中だ。復活はできるのか?

アフターコロナでリベンジ消費爆発

5月の全国百貨店売上は前年同月比58%増で3ヵ月連続のプラス。最大手の伊勢丹三越HD <3099> の株価は6月10日に年初来高値をつけた。月次売上急回復とインバウンド再開を好感した。

5月の外食産業売上は20%増と6ヵ月連続でプラス。ファミレスは37%増。3年ぶりの制限のないGWで人出が増えた。最大手のすかいらーくHD <3197> は6月22日に年初来高値をつけた。

アパレルも好調。ファーストリテイリング <9983> の5月国内ユニクロ既存店売上は18%増。ユナイテッドアローズ <7606> の既存店売上は41%増。アダストリア <2685> の既存店は32%増。ファーストリテイリングは6月28日、ユナイテッドアローズは6月6日。アダストリアは6月3日に年初来高値をつけている。

アフターコロナで「やりたいこと」トップは国内旅行

アフターコロナでやりたいことランキングの上位10は、国内旅行、外食・会食、友人との外食、テーマパーク、海外旅行、ショッピング、ライブやフェス、カラオケ、帰省、スポーツ・ジム通いとなっている(Wondershake社が公表した「アフターコロナに関するアンケート」)。

リベンジ消費が目立ち始めたのは比較的実行しやすい外食や消費だ。人気上位の旅行、テーマパーク、ライブやフェス、カラオケなどはこれから爆発しそうだ。

旅行については、大手のHIS <9603> が2022年夏休みの旅行動向予測を発表した。国内旅行は約5倍、海外旅行は約22倍。いよいよ夏休みにリベンジ需要が動き出す。

HISとオリエンタルランドは期待が高すぎで株価低迷

アフターコロナで本命とされたセクターは、空運、旅行、テーマパークだった。本命の株価が意外と冴えない。

空運は、日本航空 <9201> 、ANA HD <9202> の株価は堅調ではあるが、期待が高かっただけに2月につけた高値を抜けていない。

旅行大手のHISは5月30日つけたが高値から15%ほど下げた水準に低迷している。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド <4661> は3月につけた高値から約25%下げた水準だ。

こうした銘柄に共通しているのは、期待が高かったのに業績の回復が目に見えていないからだ。

HISが6月14日に発表した2〜4月期決算で、営業赤字は159億円の赤字と赤字幅は拡大した。

オリエンタルランドは4月27日の決算で、今期の営業利益は6.5倍の502億円に拡大するとしたが、アナリスト予想の平均を下回る失望決算だった。

また、同日に発表した中期経営計画で、2025年3月期に営業利益1,000億円以上を回復するとしたが、これも市場予想のペースを下回った。

ただ、旅行やテーマパークのリベンジ消費はこれからだ、GoToキャンペーンも期待できる。インバウンドも再開する。足元の四半期決算に注目したい。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年7月4日公開記事)

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