「知ってる?業界用語」──【ビジネス・業界用語】

2022/09/07 06:55

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ネット証券の参入で、ひと昔前と比べて取引のハードルがグッと下がった証券会社。証券会社でNISAやiDeCoをはじめた人も多いのではないでしょうか。身近な存在となった証券会社で使われている言葉が「〇(マル)」。 『さっきの注文〇(マル)にして』などと使われていますが、この業界用語知っていますか? 「〇(マル)」は取引所の

ネット証券の参入で、ひと昔前と比べて取引のハードルがグッと下がった証券会社。証券会社でNISAiDeCoをはじめた人も多いのではないでしょうか。身近な存在となった証券会社で使われている言葉が「〇(マル)」。

『さっきの注文〇(マル)にして』などと使われていますが、この業界用語知っていますか?

「〇(マル)」は取引所の手サインが由来

「〇(マル)」の意味は諸説ありますが、証券業界では「〇(マル)」は、数字のゼロを表すことから、“なしになる”や“ダメになる”という意味合いで使われることが多いです。

冒頭の『さっきの注文〇(マル)にして』は、“注文を取り消しして”の意味になります。

「〇(マル)」の由来は、日本初の証券取引所・東京株式取引所の場立ちで使っていた手サインの名残といわれています。場立ちとは、取引所内で手サインを使って売買注文を伝える証券マンを指します。

1878年6月1日に東京株式取引所が設立された当時は、株式の売買に手話のような手サインが使われていました。場立ちは、混み合った取引所内で自分がいるブースから遠くにいる注文執行担当者に注文内容を手サインで伝えていたのです。

注文内容とは、『どの銘柄を何円で何株買う(売る)か』です。例えばトヨタ <7203> は、宙に指でカタカナの「ト」を書いたのち、ハンドルを握る仕草で表し、値段や株数などの数字は片手の指で表していました。

場立ちの手サインによる売買は、インターネットの普及と東証の建て替えにより、1999年4月30日を最後に見られなくなってしまいました。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年7月7日公開記事)

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