熱中症で救急搬送された人は、6月末のわずか1週間で4,551人もいるなど2022年は例年より暑さが厳しくなりそうです。熱中症対策には、水分補給が最も重要ですが、それだけでなく保険で備えおくという方法もあり、いま加入者が増えています。
申し込みが17倍に増加!熱中症保険は1日100円から入れる
契約者が増えている熱中症保険を発売したのは住友生命保険。傘下のアイアル少額短期保険が開発したもので、ほうどうによると、6月下旬まで1日最大400件程度だった申し込みが、6月29日は約6900件に上ったといいます。
この熱中症保険で保険金がおりるのは、病院で点滴治療(治療保険金)を受けた場合や、2日以上入院した場合の費用(入院保険金)です。
契約は1日~7日(期間選択型)または1ヵ月(月額型)かを選べます。保険料は期間選択型が100円から170円、月額型が200円からです。
受け取れる保険金は、期間選択型は治療保険金が1万円、入院保険金が3万円。月額型は、保険料によって表の通り3つのプランから選べます。支払回数は、異なる障害に対して、2回が限度(期間選択型は1回が限度)です。
保障内容 | お手軽プラン | 基本プラン | 安心プラン |
---|---|---|---|
治療保険金 | 5,000円 | 7,000円 | 1万円 |
入院保険金 | 1万円 | 3万円 | 2万円 |
保険料 | 200円 | 220円 | 240円 |
熱中症保険は告知なしで入れるが……
熱中症保険に入る際には、健康状態の告知が必要なく、PayPayのアプリから入れますが、「安いから」「簡単だから」と保険に入るのではなく、必要かどうかしっかり考えるべきでしょう。
最近はニーズの多様化に合わせて、熱中症保険だけでなく様々な「ミニ保険」が発売されており、その都度保険に入っていては、総額の保険料負担が大きくなるからです。
熱中症保険は傷害保険の特約にもある
熱中症保険に入らなくても、保険で熱中症の補償を得られます。「傷害保険の特約」です。傷害保険は基本1年契約で期間を夏のみに限定できないので、割高な感じはしますが、1年間メンテナンス不要なので、都度加入する手間を省ける点がメリットでしょう。
熱中症はめまいやけいれんなどを引き起こし、命に関わることもある病気です。炎天下に外出した時だけでなく、自宅で倒れる人も少なくありません。保険で備えたとしても、熱中症で倒れないのが一番です。日頃から水分補給や温度管理をして、熱中症にかからないようにしましょう。
文・小宮崇之(保険代理店経営のファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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