国際的な問題を扱うときに、たびたび登場する「領土・領海・領空」。存在は知っていても、具体的な範囲を正確に答えられる人は少ないかもしれません。

領土問題を解決に導くのは難しいことで、日本では北方領土、竹島、尖閣諸島の3つについて長年問題を抱えています。「領土・領海・領空」、3つの違いが分かりますか？

領土ではその国の法律が適用される

「領土」とは、その国の権利がおよぶ範囲のうち陸地の部分です。日本の領土面積は約38万平方kmですが、世界の中ではとても小さいです。国土面積がもっとも広い国はロシア、次いでカナダ、アメリカ、中国、ブラジル、インドと続きます。

一方、「領海」とは領土から12海里（22.2km）までの海です。ただ、領海を越えるとただちに公海になるわけではありません。領土から200海里（370.4km）までの海域は「排他的経済水域」と呼ばれ、その国が優先的に経済的活動を行える権利を持ちます。

「領空」とは、「領土と領海」の上空のことです。領空は大気の部分すべてなので、他国の飛行機は領空の上を勝手に飛ぶことはできません。さすがに宇宙まで行けば領空は無くなります。

解答：「領土・領海・領空」の違いとは……

「領土」とは国土のことで、領土の沿岸部から12海里までを「領海」と言います。領土と領海の上空は「領空」です。これらをまとめて「領域」と言います。

文/編集・dメニューマネー編集部

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