1円玉が280万円で売れた!エラーコインの見分け方「ギザ10」は価値ある?

2022/11/29 21:00

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1円硬貨が280万円に──。「エラー硬貨がオークションで高値がついた」といった話がときどきネットで話題になります。そこで「財布に入っている小銭の中にお宝があるかも」と思うとワクワクしますが、とはいっても、これまでエラーコインにお目にかかったことがあるという人は少ないでしょう。 そこで思い浮かぶのが側面に線が刻まれた10

1円硬貨が280万円に──。「エラー硬貨がオークションで高値がついた」といった話がときどきネットで話題になります。そこで「財布に入っている小銭の中にお宝があるかも」と思うとワクワクしますが、とはいっても、これまでエラーコインにお目にかかったことがあるという人は少ないでしょう。

そこで思い浮かぶのが側面に線が刻まれた10円硬貨、通称・ギザ10です。これもよく価値があるという話が聞かれますが、本当なのでしょうか。エラーコイン、価値のある硬貨とはどんなものなのでしょうか。

エラーコインが多いのは5円や50円

280万円の値段がついたという1円硬貨は、表面にあるはずの「日本国」「一円」という字や中央の若木はおろか、裏側中央にあるはずの「1」という数字などまったく刻まれておらず、すべて削り取られたかのようにツルツルの円形です。

ただし、円の上部に、なぜか「平成」という字の一部が見切れているといったものです。

平成という字が見えなければ、「誰かがやすりで削ったのではないか?」と思えるくらい、両面ともほぼ何も(字も図も)ない状態です。

ただオークションで1円硬貨のエラーコインはそう多くないようです。ヤフオクで「エラーコイン」と検索すると200件以上ヒットしますが、その多くは5円や50円といった穴があるもの。その次に10円硬貨といったところです。

なぜ5円や50円でエラーが多いかというと、穴を開ける際にミスが起こりやすいからのようです。これは「穴ズレ」と呼ばれるもので、数多く出品されています。

“本物”のエラーコインかどうか見極めるには?

エラーコインはいくつかの種類に分類されます。

「穴ズレ」のほかに見られるのは、穴がない「穴なし」、模様がズレてプレスされた「刻印ズレ」、表と裏とで模様が対称になっておらず、斜めにズレてしまっている「傾打ズレ」。さらには右表と裏の模様が重なってプレスされている「裏写り」などがあります。このほかにもいくつか種類があるそうです。

本物かどうかを見極めるのは難しそうです。というのも、そもそも存在自体があるはずのないエラーコイン。「これが正しい」というものがあるわけではないからです。

さらには、特にネットオークションでは実物が見られないので、クローズアップの画像を見て判断するしかなさそうです。

人為的に傷つけられたものは古銭のプロ・専門家が見れば分かるようですし、重さや材質などをしっかり調べれば判別できますが、素人が判断するのは難しいでしょう。

ギザ10の価値は?

エラーコインを探すのはなかなか難しいですが、比較的目に入りやすい「ギザ10」は価値があるのでしょうか。

そもそもこの「ギザ10」は、1951(昭和26)年から1958(昭和33)年の間、1956(昭和31)年を除いた7ヵ年にわたって発行された、側面にギザギザ模様のある10円硬貨です。

この間に10億枚以上つくられており、決して数は少なくありません。業者による買取相場では、比較的状態がよくても1枚10円から数十円ともいわれます。コレクターに売る場合でも数百円から千数百円といったところのようです。

それではなぜ、ギザ10が価値があるといわれているかというと、一部の未使用硬貨であれば”数万円”で買い取っていたからのようです。注意すべきなのは、あくまで”未使用”であること。普通に流通して手元に届いた時点で、未使用とはいえないので、それほどの価値はつきません。

ただギザ10がつくられた7年間の毎年の発行枚数を見ると、多い年と少ない年があるので、製造された枚数が少ない年はレアといえるかもしれません。

それは1957(昭和32)年と58(昭和33)年です。それぞれ5000万枚、2500万枚といわれているようです。最も多かった1954(昭和29)年は5億枚以上製造しているので、差が10倍以上あります。

実家に記念硬貨が眠っていないか探してみては……

ギザ10以外にも、1982(昭和57)年の500円硬貨や2009(平成21)年の10円硬貨など、発行枚数が少ない年の硬貨で、額面以上の価格で買い取ってもらえる場合があるようです。

ただ保存状態によるため、必ずしも高値がつくとは限らないので、レアかもしれない硬貨が手元にあるなら、古銭買取業者などに相談してみるとよいでしょう。

価値のある硬貨が見つかる状況として、「実家で、親が買ってしまっていた記念硬貨が見つかった」というものがあります。お盆などに帰省した際、断捨離、終活の名目で探してみるとお宝が発見できるかもしれません。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年7月15日公開記事)

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