賃貸物件の情報などで目にすることがある「リフォーム」や「リノベーション」。法律上の定義などはありませんが、2つの言葉には微妙な違いがあります。

日本は欧米に比べて中古住宅の流通量が少なく、政府では中古住宅の活用やリフォーム市場の環境整備を推進しています。従来の木造住宅は30年が寿命とされていましたが、最近は「良いものを長く使う」方向に変わってきています。

建物の資産価値を高める「リフォーム」と「リノベーション」、２つの違いが分かりますか？

壊れたものを直すだけで「リノベーション」とは言わない

「リフォーム」とは、既存の建物で不備がある部分を改修することです。新築で買った住宅も築20年くらい経てば壁紙の変色が気になったり、キッチンやお風呂など設備の調子が悪くなったりしてきます。

このような設備を新品にすることや、必要に迫られて和室を子ども部屋に作り替えるなど、増改築全般がリフォームです。

一方、「リノベーション」とは、既存の物件に付加価値を与える改修のことです。リフォームのように壊れたものを直す、もしくは取り替えるのではありません。

例えば独立した暗いキッチンを取り払い、リビングの様子が見通せるオープンキッチンを設けるように、よりよい暮らしを実現する目的で行われます。

解答：「リフォームとリノベーション」の違いとは……

「リフォーム」とは修繕が必要な部分を新築同様に直すことで、「リノベーション」とは付加価値を高める改修のことです。2つに明確な定義はありませんが、不動産業界ではこのように使い分けています。

文/編集・dメニューマネー編集部

（2022年7月16日公開記事）

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