「QOL」は、人生100年時代に向けて心身共に健康的な生活送るために必要な概念です。物質的な豊かさだけでなく、精神的な満足度に重きを置く考え方で、より良く生きる、自分らしい生活を送るという意味が「QOL」には込められています。

もとは医療や福祉の現場で使われてきた言葉である「QOL」。一体何の略でしょうか。

「QOL」は生活や人生の豊かさの指標となる概念

「QOL」は、Quality Of Lifeの略で、「クオリティー・オブ・ライフ」や「キューオーエル」と呼ばれています。直訳では、“生命の質”、“生活の質”、“人生の質”となりますが、自分自身の主観的な幸福度、満足度、充実度を尺度として捉える考え方です。

「QOL」の考え方は、世界保健機構（WHO）の憲章に記されている『健康とは、単に病気や病弱の状況ではないということだけでなく、肉体的、精神的および社会的にもすべて良好な状況である』にもとづいています。

医療や福祉の現場では、治療のために患者から人間らしい生活を奪ってはいけないと考えられています。そのため、治療重視ではなく、患者が感じる苦痛の軽減や治療後の生活の質が保てるような治療の提案も行われています。

“ただ長く生きる”のではなく、より人間らしく生きてもらうことを意識して取り組むことで、「QOL」の向上につながります。

文/編集・dメニューマネー編集部

（2022年7月18日公開記事）

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