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なぜコロナ禍で「GINZA SIX」の売り上げが過去最高になったのか?

2022/09/17 09:55

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GINZA SIX(ギンザ シックス)の2021年12月売上が過去最高となったとの報道は、コロナ禍で苦しんでいる小売業界を驚かせた。GINZA SIXは消費の先行指標だったようで、百貨店でもラグジュアリー商品が売れ始めている。変化し始めた消費動向を見ていこう。 GINZA SIX、コロナ禍で最高月次売上 GINZA S

GINZA SIX(ギンザ シックス)の2021年12月売上が過去最高となったとの報道は、コロナ禍で苦しんでいる小売業界を驚かせた。GINZA SIXは消費の先行指標だったようで、百貨店でもラグジュアリー商品が売れ始めている。変化し始めた消費動向を見ていこう。

GINZA SIX、コロナ禍で最高月次売上

GINZA SIXの売り上げが回復し始めたのは緊急事態宣言が解除された2021年秋頃だ。

2021年9~12月の来店客数はコロナ前を下回っていたが、客単価が2019年同期間比で22%増と大きく増え、年間売り上げは45%増となった。12月単月の売り上げは過去最高だった。

「ディオール」や「セリーヌ」と言った旗艦ラグジュアリーブランドが好調。レストランや食料品店も売り上げを伸ばした。2022年も好調を持続しており、月によっては19年の売上を超えているようだ。

GINZA SIXは、元松坂屋銀座店があった銀座6丁目に2017年4月にオープンした銀座エリア最大の複合施設だ。J.フロント リテイリング <3086> の中核企業の大丸松坂屋百貨店、L キャタルトン リアルエステート(LVMHグループ)、住友商事 <8053> が共同出資したGINZA SIX リテールマネジメントが運営している。

百貨店形態をとらずに、テナント料と売り上げに応じた歩合賃料を収入とする不動産事業の形態をとっており、百貨店にとっても新しいチャレンジである。

テナントにはラグジュアリーブランドが多い。2019年はインバウンドで好調で、インバウンドは売上の約3割を占めていた。

しかし、2020年初からのコロナ感染拡大でビジネス環境は一転。2020年度の売上は約半分まで落ちこんだ。12月はクリスマスがあり、小売業界の売り上げのウェートが大きい月だ。悪環境下での月次売り上げ過去最高を記録したのだった。

Z世代向けのラグジュアリーブランドが人気

人気の背景はテナントの大規模リニューアルが成功したことにありそうだ。全体で約240テナントがある中、2021年は約40テナント、2022年は3月までに約20テナントを入れ替えた。新業態、日本初出店、世界・日本最大級店舗など、GINZA SIXならではという差別化を狙ったテナントが出店した。

顧客の若年層比率も上昇している。コロナ前には20代の売上比率は約1割だったが、現在は約2割に拡大したという。それに対応して、いわゆる「Z世代」をターゲットにしたブランドを積極的に導入している。

コロナ禍で旅行制限や外出自粛でお金の使い道を失ったZ世代のリベンジ消費が始まったのだろう。若年層でラグジュアリー商品を買う層を「ニューリッチ」と呼ぶ声も出てきている。

GINZA SIXが先行指標で百貨店のラグジュアリー商品も上向く

GINZA SIXに遅れること約半年。2022年6月の百貨店販売にも同じような傾向が見えてきた。6月の大手百貨店は阪急阪神が20%増、大丸松坂屋が19%増、三越伊勢丹が13%とコロナ規制完全撤廃と猛暑に支えられ消費が盛り上がり始めた。

特に、宝飾品や高級時計などが好調。ラグジュアリーブランドに強い伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店などの店舗では2019年の実績を上回りはじめている。

Z世代は世界人口の32%に達すると言われる。これからの消費を背負う世代だ。おしゃれなスニーカーにお金をかける、贅沢なグランピングを楽しむ、高めのスイーツを食べるなど、自由に贅沢を楽しむスタイルが特徴だと言う。消費動向の新しいトレンドに今後も注目だ。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年7月17日公開記事)

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