夏にエアコンを使うとき、冷房と除湿のどちらの電気代が安いのか一度は気になったことがある人も多いだろう。結局、どちらがお得なのだろうか?意外と知られていない除湿の特徴も紹介する。
エアコンの冷房と除湿の違いは?
「冷房」と「除湿」はともに、部屋の温度を下げるが、その違いは、「冷房」がから部屋から“熱”を追い出すのに対し、「除湿」は“水分”を追い出す点だ。
このうち除湿は、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2つのタイプに大きく分かれ、水分を追い出す仕組みは同じだが、部屋に戻す空気の温度が異なる。
「弱冷房除湿」と「再熱除湿」はどう違う?使い分けられる?
「弱冷房除湿」と「再熱除湿」は、
弱冷房除湿は、水分を追い出す過程でエアコン内部にて冷やした空気を、そのまま部屋に戻す。弱い冷房をかけているのと同じような状態になり、肌寒く感じることもある。
再熱除湿は、エアコン内部で冷やした空気を、ちょうどよい温度に温めてから部屋に戻す。部屋の温度はそのままに湿度だけを下げるので、ジメジメしているけれど温度は下げたくないときに役立つ。
弱冷房除湿と再熱除湿は、エアコンによって切り替えられるものと、そうでないものがあり、取扱説明書などで確かめられる。
冷房と除湿はどちらの電気代が高い?
エアコンの消費電力は、エアコンの機種や部屋の温度によって異なる。ただ、一般的には「再熱除湿>冷房>弱冷房除湿」の順になるとされ、電気代もこの順にかかることになる。
実際に電気代がいくらかかるのか、シチュエーションを想定して計算してみよう。
室内の設定温度が24℃、湿度が80%の状況において、使っているエアコンの消費電力が、再熱除湿で650W、冷房で480W、弱冷房除湿で180Wであるとする。
電気代を1時間あたり27円キロワットと仮定して1時間エアコンをつけたときにかかる料金は、再熱除湿が17.6円、冷房が13円、弱冷房除湿が4.9円となる。
電気代は「再熱除湿>冷房>弱冷房除湿」の順であることが分かるが、実際は「自宅のエアコンがどの除湿機能を使っているか」によって異なる。上で触れたように取扱説明書などで分かるので、確かめてみてはどうだろうか。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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