台風のニュースを聞く機会が増える夏、「もし自分の家が台風で大変な被害を受けたら」と、考えたことがある人も多いでしょう。火災保険に加入している家庭は多いですが、台風被害も火災保険で補償が受けられる場合があることはご存じでしょうか。
火災保険は「火災」だけの保険ではない
火災保険とは文字通り、自宅(家屋・車庫・物置などの建物)が火災で損害を受けた際に補償される保険ですが、台風による被害でも補償が受けられる可能性があります。
補償の対象となるのは、具体的には強い風による「風災」、洪水や高潮などによる「水災」などで、台風時の落雷による損害も対象です。
2019年の台風19号では、火災保険による保険金の支払いが合計約23万件、支払総額約4,750億円に及んだとのこと。1件あたりに支払われた保険金額は平均約206万円となる計算です。
ちなみに2018年の台風24号では、支払い件数約37万件、支払総額約2,860億円で、1件あたりの保険金額は約128万円でした。また2017年の台風21号では、支払い件数約15万件、支払総額約1,078億円で、1件あたりの保険金額は約73万円となっています。
契約内容によっては建物だけでなく家財も補償の対象に
さらに火災保険は建物だけでなく、家財(家具・家電・自転車など)も補償の対象にできます。
たとえば、台風が原因で生じた以下のような被害のケースで補償を受けられることがあります。
・強風で窓ガラスが割れ、雨風で「家具」が破損
・大雨で洪水が起き、床上浸水して「家電」が壊れた
・台風時の落雷で「家電」がショートして故障
・強風で「自転車」が破損
保険によりますが、これらは一般的な住宅で契約されている火災保険では補償の対象になります。
一方、火災保険の補償対象にならないものとして、金額が30万円を超える貴金属や美術品などがあります。これらは契約書に明記しない限り対象外です。
また自動車は台風で損害を受けても火災保険からは補償されません。自動車の損害については自動車保険でまかないます。
台風による被害は、いつ・どのくらい発生するか分かりません。もしものときに備えて、ご自宅の火災保険がどのような補償内容になっているか確認してみてはいかがでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年7月26日公開記事)
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