ハケる(人がいなくなる)や尺(しゃく・映像の長さ)など、もとは映画・映像業界で使われていた業界用語は、今は一般的に使われるようになっています。業界用語があふれている映画・映像業界で使われているのが「ガバチョ」。
『ガバチョでバミっておいて』などと使われますが、この業界用語知っていますか?
「ガバチョ」は万能アイテム
ガバチョとは、幅広の粘着テープを指します。通称ガムテープと呼ばれているもので、布やクラフト紙で作られ、ダンボールなどの梱包に使われています。
ガムテームは映画や映像を撮る際に、一時的なセットの補強や修繕が手軽にできることから、制作現場には必須アイテムです。現場では、アシスタントディレクター(AD)などが、ガムテープを惜しげもなく「かばっと」と違う様子から「ガバチョ」と呼ばれているそうです。
また、出演者の立ち位置やセットなどの位置に「ガバチョ」などのテープで、目印をつけることを“バミル”といいます。
本来のガムテープは水溶性の糊テープ
本来ガムテープとは、切手と同じ仕組みを持つ幅広のテープを指します。接着面はサラサラで、水に濡らすことで、表面に塗られた水溶性接着剤が溶けて、粘着力が出るテープです。
アメリカではガムテープを通称「Gummed Tape」と呼ぶことから、日本でガムテープとなったようです。戦後の日本で段ボール箱が普及したため、水に濡らして使う本来のガムテープではなく、使い易い粘着テープが主流となりました。そのため、粘着テープ=ガムテープと言うイメージが定着してしまったようです。
本来のガムテープは店頭では目にする機会はありませんが、大量に段ボールを使う工場などでは、粘着テープよりコストが安いため、現在でも使われています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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