老後の仕事として、タクシー運転手を60代から始める人も多い。タクシー運転手の平均年齢は60歳というように、65歳を定年とする会社が多い中、かなり高い年齢となっている。
そんなタクシー運転手だが、年収はどれくらいなのだろうか?仕事に就ける条件と一緒に解説する。
60代でも大丈夫!タクシー会社の求人は年齢不問が多い
タクシー会社の求人は年齢不問が多く、60代の人でも健康面や判断力、体力などに問題がなければ働くことができる。
多くの会社は65歳を定年としているが、65歳以降も嘱託社員として雇用しているケースもあるので、老後長く続けられる仕事といえよう。
第2種運転免許の費用は22万前後かかる?
タクシー運転手になるには、第二種運転免許が必要だ。第二種運転免許を取るためには、教習所へ通う必要がある。
免許試験場での技能試験を受けて合格する方法もあるが、こちらの合格率は10%以下かつ費用が4万円前後かかるため、あまり理想的ではない。よって、ここでは教習所のケースで解説していく。
第二種運転免許を教習所で取る費用は、22万円前後とされる。合宿で取るパターンもあり、こちらの費用は19万円前後となる。
この免許を取得すればすぐにタクシー運転手として活動できると思うかもしれないが、実は東京や神奈川、大阪など高単価のエリアで運転する場合は、地理試験に合格する必要があるのでこの点も覚えておきたい。
タクシー運転手の平均年収は高い?低い?
タクシー運転手の平均年収は約363万円とされる。これはあくまで平均で、地方で運転した場合年収は200万円程度。東京や大阪など人口の密集している地域で運転すれば、年収は470万円程度になる。
タクシー業界には、隔日勤務という勤務体系があり、それが主流の働き方の一つになっている。隔日勤務というのは、言葉通り1日おきに勤務する働き方のことだ。
給与体系は大きく分けて3種類あり「固定給与」「完全歩合」「基本給+歩合」に分けられ、多くのタクシー会社が「基本給+歩合」の給与形態を取っているようだ。
ハイヤー・個人タクシーの運転で年収アップを狙え!
タクシー運転手の平均年収や給与形態に関して理解できただろうが、ハイヤーの乗務員や個人タクシーの運転手になるとさらに稼げる。
ハイヤー乗務員の1年目の平均年収は490万円とされる。ハイヤーは、運転・接客など全てにおいてグレードの高い運転手にしか仕事がこなせない。よって、給与が高めとなっているのだ。
一方、個人タクシーの運転手になると、売り上げの全部が自分の取り分となる。タクシー会社に所属する運転手の取り分は全体の売上の約50~60%となるので、かなりおいしい仕事といえよう。
しかしながら、個人タクシーの運転手になるには、10年以上一つのタクシー会社で事故・違反なく勤務するなど高いハードルが定められているので、この点も覚えておきたい。
このようにタクシー運転手の給与額は歩合制であるため、波が激しいといえるが、ターミナル駅から少し離れた穴場などを見つけるなどの努力をすれば、ライバルよりも稼げるかもしれない。競争の激しい職業だが、日頃から運転していて腕に自身があるなら、セカンドキャリアとしてタクシー運転手になってみるのも有効な選択肢といえよう。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年7月30日公開記事)
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